
急な出費で一時的にお金が必要になったときに、「次の給料日まで1か月だけ借りたい」と考える方は少なくありません。
カードローンには無利息期間が設定されているものがあり、条件を満たせば1か月間は利息ゼロで借りることも可能です。
ただし、無利息期間の仕組みや注意点を正しく理解していないと、思わぬ出費につながることもあります。
1か月だけ借りるときにかかる利息

1か月だけ借りる場合、実際にどれくらいの利息がかかるのかを知っておくことは重要です。
カードローンの利息は日割りで計算されるため、借入期間が短ければ短いほど負担は軽くなります。
ここでは具体的な金額をシミュレーションしながら、無利息期間を利用した場合との違いを見ていきましょう。
10万円を1か月借りた場合の利息
10万円を年18.0%の金利で30日間借りた場合の利息の計算式は、次のようになります。
10万円×18.0%÷365×30日間=1,479円
年18.0%の金利は多くのカードローンで上限金利として設定されている数値です。
10万円程度の少額借入であれば1か月の利息は1,500円前後となり、思ったほど高額ではないことが分かります。
ただし返済が長引けば、その分利息も増えていくため注意が必要です。
30万円を1か月借りた場合の利息
借入金額が増えると、当然ながら利息も比例して増加します。
30万円を同じ条件で借りた場合の利息は、以下のようになります。
30万円×18.0%÷365×30日間=4,438円
30万円の借入では、1か月で約4,400円の利息がかかります。
まとまった金額を借りる場合こそ、詳しくは後述する無利息期間を上手に活用することで大きな節約効果が期待できるでしょう。
また、利息や返済額の確認や、返済シミュレーションをしっかりと行っておきたい方は、以下の返済シミュレーターで確認してください。
借入条件を入力して、返済計画をシミュレーションできます
| 回数 | 返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
|---|
| 回数 | 返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
|---|
無利息期間を使えば利息ゼロで借りられる
大手消費者金融や一部の銀行カードローンでは、初回利用者向けに無利息期間を提供しています。
一般的には30日間の無利息期間が設定されており、この期間内に全額返済すれば利息は一切かかりません。
- 30日以内に完済すれば利息は0円
- 10万円でも30万円でも無利息期間内なら同じ
- 期間を過ぎた分だけ利息が発生する仕組み
- 無利息期間中も元金の返済は必要
無利息期間の適用には難しい条件が設けられているわけではありません。
初めての利用者であれば無利息サービスが付くような簡単な条件となっているので、1か月だけ無利息で借りたい場合には、金利ではなく無利息サービスの有無でカードローンを選んだほうが良いでしょう。
カードローンの無利息期間の仕組み

無利息期間とは、文字の通りで一定の条件を満たした場合に利息が発生しない期間のことを指します。
主に初回利用者を対象としたサービスで、借入した元金のみを返済すればよいため、返済負担を軽減できます。
ただし、無利息期間にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なるため、正しく理解しておくことが大切です。
無利息期間は本当に利息がかからない
無利息期間中は、文字通り利息が一切発生しません。
通常であれば借入残高に対して日割りで利息が計算されますが、無利息期間が適用されている間は、この計算がゼロになります。
| 返済内容 | 通常の返済 | 無利息期間中 |
|---|---|---|
| 元金 | 返済する | 返済する |
| 利息 | 発生する | 発生しない |
| 返済金額 | 元金+利息 | 元金のみ |
ただし注意したいのは、無利息であっても元金の返済義務は通常通り発生するという点です。
毎月の約定返済日には、利息分を除いた元金の返済が必要になります。
返済を怠ると遅延損害金が発生し、無利息期間も終了してしまうため、返済計画はしっかり立てておきましょう。
契約日からと借入日からの違いに注意
無利息期間の開始日には、主に2つのパターンがあります。
この違いを理解していないと、思わぬ損をする可能性があるため注意が必要です。
- 「契約」日の翌日から:契約した翌日から無利息期間がスタートし、実際に借入していなくても日数が消化される。
- 「借入」日の翌日から:実際に借入した翌日から無利息期間がスタートし、契約後すぐに借りなくても日数は減らない。
例えば、契約日から30日間無利息の場合は、契約後5日経ってから借入すると、残りは25日間しか無利息期間がありません。
一方、借入日から30日間無利息であれば、契約後いつ借りても30日間フルに無利息期間を使えます。
すぐに借りる予定がない方は、初回借入日基準のカードローンを選ぶと良いでしょう。
短期間の借入におすすめの無利息カードローン

1か月程度の短期借入を考えている方には、無利息期間のあるカードローンが適しています。
大手消費者金融を中心に、初回利用者向けの無利息サービスが充実しており、条件や期間はそれぞれ異なります。
自分の返済計画に合ったカードローンを選ぶことで、利息負担を最小限に抑えられます。
大手消費者金融の無利息サービス比較
大手消費者金融では、ほとんどが30日間の無利息期間を提供しています。
ただし開始日や適用条件が異なるため、比較して選ぶことが重要です。
| カードローン名 | 無利息期間 | 基準日 | 適用条件 |
|---|---|---|---|
| プロミス | 30日間 | 借入日の翌日 | 初回契約+メールアドレス登録+Web明細利用登録 |
| アコム | 30日間 | 契約日の翌日 | 初回契約 |
| アイフル | 30日間 | 契約日の翌日 | 初回契約 |
| レイク | 30日間または365日間 | 契約日の翌日 | 契約条件に様々な制約あり |
似た内容になっていますが、プロミスは無利息期間の基準日が「借入日の翌日」になっているのに対して、アコムとアイフルとレイクは「契約日の翌日」です。
大きな違いではないように感じられるかもしれませんが、使い方によっては無利息の適用期間に大きな差が出る違いになっています。
契約当日に借りる予定がないならプロミスの無利息サービスが良い
契約してすぐに借入する予定がない方には、プロミスの無利息サービスが特に適しています。
- 借入日の翌日から30日間が無利息期間
- 契約後1週間経ってから借りても30日間フルに使える
- 急な出費に備えて先に契約だけしておける
- 初回契約時にメールアドレス登録とWeb明細利用登録だけの簡単な条件
他の多くのカードローンは契約日から無利息期間がスタートするため、契約後すぐに借りないと無利息期間が無駄になってしまいます。
その点プロミスなら、実際に必要になったタイミングで借入すれば、30日間の無利息期間を最大限活用できます。
「いざという時の備え」として契約しておきたい方にとって、非常に使い勝手の良いサービスといえるでしょう。
無利息期間内に完済できない場合でも無駄にはならない
無利息期間内に完済できなかった場合でも、その期間分の利息は確実に節約できています。
実質年率18.0%で借りたときに、30日間の無利息サービスの有無によって以下のように最終的な返済総額や利息総額が変わります。
| 項目 | 無利息期間あり | 無利息期間なし |
|---|---|---|
| 毎月の返済額 | 4,000円 | |
| 返済総額 | 123,884円 | 126,260円 |
| 利息総額 | 23,884円 | 26,260円 |
| 項目 | 無利息期間あり | 無利息期間なし |
|---|---|---|
| 毎月の返済額 | 11,000円 | |
| 返済総額 | 381,164円 | 388,683円 |
| 利息総額 | 81,164円 | 88,683円 |
30日間の無利息期間があると、初回返済時に利息が発生しません。
そのため、同じ返済額でも全額が元金の返済に充てられ、元金の減り方が通常よりも早くなります。
元金が早く減ると、その後に発生する利息も少なくなるため、トータルの返済総額を抑えられる仕組みです。
無利息は「最初の利息がゼロになる」だけでなく、「元金が先に減ることで後の利息も軽くなる」という二重の効果があるため、借入金額が同じでも最終的な支払いに明確な差が生まれます。
無利息期間を最大限に活用する方法

無利息期間の恩恵を最大限に受けるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
借入のタイミングや返済方法を工夫することで、利息負担をさらに軽減できます。
計画的に利用すれば、短期間の借入でも返済の負担を最小限に抑えることが可能です。
借入のタイミングを調整する
無利息期間を有効活用するためには、借入のタイミングが重要です。
無利息期間の基準日のパターンによって最適な借入時期が変わってきます。
- 契約日基準の場合:契約したらすぐに必要な金額を借りる
- 借入日基準の場合:実際に必要になったタイミングで借りる
特に契約日から無利息期間がスタートする場合は、契約後すぐに借入しないと日数が無駄になってしまいます。
必要な金額が明確になってから申し込むと良いでしょう。
無利息期間が無駄になるのが嫌だからと、必要でもないのに借りることがないようにしてください。
逆に借入日基準のタイプなら、先に契約だけ済ませておいて、実際に必要になったときに借りるという使い方もできます。
必要なタイミングで借りられるため、借入日基準の無利息サービスのほうが使いやすいです。
繰り上げ返済で利息を減らす
無利息期間中であっても、積極的に繰り上げ返済を行うことで、より効率的に元金を減らせます。
| 返済方法 | メリット | 活用場面 |
|---|---|---|
| 約定返済のみ | 毎月決まった額で計画的 | 収入が安定している場合 |
| 繰り上げ返済併用 | 元金が早く減り利息を節約 | 臨時収入があった場合 |
| 無利息期間中に一括返済 | 利息ゼロで完済できる | ボーナス前など返済の目処が立つ場合 |
無利息期間中は、返済した金額がすべて元金の返済に充てられます。
余裕があるときに多めに返済しておけば、無利息期間終了後の利息負担も軽減できます。
給料日やボーナス時期に合わせて、計画的に繰り上げ返済を行うとよいでしょう。
期間中は追加借入しても無利息になる
無利息期間中に追加で借入した場合も、基本的には無利息の対象となります。
- 無利息期間の開始日から30日以内なら、何度借りても無利息
- 1日目に10万円、10日目に5万円借りても、両方とも無利息期間の対象
- 無利息期間が終了した後の追加借入には通常金利が適用される
- 借入限度額の範囲内で自由に追加できる
無利息期間は「回数」ではなく「期間」で設定されているため、期間内であれば複数回借入しても無利息が適用されます。
ただし無利息期間を過ぎてからの追加借入には通常の金利がかかるため、無利息だからといって余計な借入を繰り返すことがないようにしましょう。
無利息期間を使うときの注意点

無利息期間は非常にお得なサービスですが、いくつかの注意点を理解していないと、思わぬトラブルにつながる可能性があります。
特に返済に関するルールや無利息期間の数え方については、正確に把握しておく必要があります。
無利息だからと油断せず、しっかりとした返済計画を立てることが大切です。
返済日に遅れると無利息期間が終了する
無利息期間中であっても、約定返済日は通常通り設定されており、返済を怠ると無利息期間が終了してしまいます。
| 状況 | 無利息期間 | その他の影響 |
|---|---|---|
| 期日通り返済 | 継続 | なし |
| 返済に遅れた | 終了 | 遅延損害金が発生 |
返済が遅れると無利息期間が強制的に終了するだけでなく、遅延損害金が発生します。
遅延損害金は通常の金利よりも高い年率20.0%程度で計算されることが多く、大きな負担となります。
信用情報にも影響する可能性があるため、返済日は厳守するようにしましょう。
長期間の返済の遅れとなるとCICなどの信用情報機関に「異動」の情報が記録され、長期間にわたってローンやカードの審査に通らなくなってしまいます。
30日間と1か月間の違いを理解する
無利息期間は「30日間」と表記されており、これは1か月間とは異なることに注意が必要です。
- 30日間は暦日で30日のこと
- 1月や3月など31日ある月は1日分の利息が発生する
- 2月の場合も計算方法は同じで30日間が無利息
- 期間の終了日を正確に把握しておく必要がある
例えば、3月1日に借入した場合は30日後は3月30日となり、3月31日からは利息が発生します。
「月末まで無利息だろう」と勘違いしていると、1日分の利息が発生してしまうことになります。
わずか1日でも期間を過ぎれば通常の金利が適用されるため、無利息期間の終了日は契約時にしっかり確認しておきましょう。
無利息期間中でも毎月の返済は必要
無利息期間中だからといって、返済が免除されるわけではありません。
借入残高ごとに決められた返済金額にも変わりはないため、無利息期間中だからといってその月の返済金額が少なくなることもありません。
利息がかからないというだけで、例えば10万円の借入なら月々4,000円の返済、20万円の借入なら月々8,000円の返済といった最低返済額は同じです。
返済金額が丸々元金分への返済に充てられることにはなります。
無利息だからといって返済を後回しにせず、計画的に元金を減らしていくことが重要です。
返済を疎かにしてしまうと様々なトラブルに繋がる可能性があるので、計画的に利用するようにしてください。
カードローンを短期間無利息で借りたい場合によくある質問
Q1. 無利息期間は2回目の利用でも適用されますか?
Q2. 無利息期間中に完済すれば信用情報に記録は残りませんか?
Q3. 家族が過去に利用していても自分は無利息の対象になりますか?
- 実質年率 2.5%~18.0%
- 限度額 1~800万円
- 審査時間 最短3分
- 融資時間 最短3分
| 実質年率 | 2.5%~18.0% |
|---|---|
| 限度額 | 1~800万円 |
| 審査時間 | 最短3分 |
| 融資時間 | 最短3分 |
- 実質年率 3.0%~18.0%
- 限度額 1~800万円
- 審査時間 最短18分
- 融資時間 最短18分
| 実質年率 | 3.0%~18.0% |
|---|---|
| 限度額 | 1~800万円 |
| 審査時間 | 最短18分 |
| 融資時間 | 最短18分 |
- 実質年率 3.0%~18.0%
- 限度額 1~800万円
- 審査時間 最短15分
- 融資時間 最短15分
| 実質年率 | 3.0%~18.0% |
|---|---|
| 限度額 | 1~800万円 |
| 審査時間 | 最短15分 |
| 融資時間 | 最短15分 |