燃料サーチャージ計算ツール(距離制・時間制)
国土交通省「標準的な運賃」告示別添の計算式に基づき、燃料(軽油)価格の上昇分にあたる「燃料サーチャージ額」を自動計算します。距離制運賃・時間制運賃の両方に対応し、走行距離・車両燃費・軽油調達価格を入力するだけで、該当する価格帯(算出上の上昇額)からサーチャージ額を算出します。計算はすべてブラウザ内で完結し、入力内容は送信されません。
基準価格・刻み幅をカスタム設定する(自社協定値を使う場合)
入力された基準価格・刻み幅は、告示(標準的な運賃 別添)の標準値(基準価格100.0円・刻み幅5.0円)と異なります。自社の協定・契約に基づく値であることをご確認のうえご利用ください。
本ツールの計算結果はあくまで概算の目安です。実際に収受する燃料サーチャージ額は、荷主との運送契約・届出内容によって異なります。正式な判断は国土交通省の資料や、お近くの運輸支局等でご確認ください。
算出上の上昇額テーブル(告示別添)
燃料サーチャージの上昇額は、軽油の調達価格が基準価格(標準値100.0円/L)からどの価格帯に入るかによって、5.0円刻みで決まります。各価格帯の「算出上の代表価格」は、その価格帯の上限から刻み幅の半分(2.5円)を差し引いた値です。
| 調達している軽油価格 | 算出上の代表価格 | 上昇額 |
|---|---|---|
| 基準価格 | 100.00円 | — |
| 〜100.00円 | 廃止 | — |
| 100.00超〜105.00円 | 102.50円 | 2.5円 |
| 105.00超〜110.00円 | 107.50円 | 7.5円 |
| 110.00超〜115.00円 | 112.50円 | 12.5円 |
| 115.00超〜120.00円 | 117.50円 | 17.5円 |
| 120.00超〜125.00円 | 122.50円 | 22.5円 |
| 125.00超〜130.00円 | 127.50円 | 27.5円 |
| 130.00超〜135.00円 | 132.50円 | 32.5円 |
| 135.00超〜140.00円 | 137.50円 | 37.5円 |
| 140.00超〜145.00円 | 142.50円 | 42.5円 |
| 145.00超〜150.00円 | 147.50円 | 47.5円 |
| 150.00超〜155.00円 | 152.50円 | 52.5円 |
| 155.00超〜160.00円 | 157.50円 | 57.5円 |
| 160.00超〜165.00円 | 162.50円 | 62.5円 |
| 165.00超〜170.00円 | 167.50円 | 67.5円 |
| 170.00超〜175.00円 | 172.50円 | 72.5円 |
| 175.00超〜180.00円 | 177.50円 | 77.5円 |
| 180.00超〜185.00円 | 182.50円 | 82.5円 |
※上表は告示別添に示された価格帯の抜粋です(185円超も同じ規則で刻み幅5.0円ごとに上昇額も5.0円ずつ増えていきます)。基準価格・刻み幅をカスタム設定した場合は、上表とは異なる上昇額が適用されます(計算過程はツールの結果欄に表示されます)。
燃料サーチャージ制度の仕組み
燃料サーチャージ制度は、軽油(燃料)価格の変動分を通常の運賃とは別建てで明確にし、荷主に転嫁するための仕組みです。国土交通省が示す「標準的な運賃」の別添として、軽油価格が基準価格を超えて上昇した場合に、走行距離(または時間制の場合は平均走行距離)・車両燃費・価格の上昇額から算出される額を、通常運賃に上乗せして収受するという考え方が示されています。
改定・廃止の条件
軽油の調達価格が、基準価格(標準値100.0円/L)から刻み幅(標準値5.0円/L)を超えて変動した時点で、翌月から燃料サーチャージ額を改定します。逆に、調達価格が基準価格(100.0円/L)を下回った時点では、翌月から燃料サーチャージ自体を廃止します。
燃費は自社の実燃費を使う
告示上、車両燃費(km/L)は車種ごとに空欄(○○km/L)となっており、全国一律の固定値は定められていません。各運送事業者が、自社車両の実際の燃費データを用いて計算することが前提の制度です。本ツールでも燃費は任意の実測値を入力する方式にしています。
距離制と時間制の違い
距離制運賃では実際の走行距離をそのまま使用します。一方、時間制運賃(8時間制・4時間制)では、車種ごとに定められた「平均走行距離」を使って計算します(小型車2tクラスは8時間制100km・4時間制50km、中型4t・大型10t・トレーラー20tクラスは8時間制130km・4時間制60km)。いずれも計算式自体は同じで、「距離(または平均走行距離)÷燃費×上昇額」を円未満切り上げで算出します。
告示原文の計算例
告示別添では、計算式の考え方を示す例として次の計算が示されています。
1,750円 = 150km ÷ 3km/L × 35円/L
燃費3km/Lの車両で150kmを走行する場合、燃料価格の上昇額が35.0円/Lであれば、サーチャージ額は1,750円になる、という「距離÷燃費×上昇額」の計算構造を示す例です。実際に適用する上昇額の具体的な数値は、上記の上昇額テーブル(基準価格100.0円・刻み幅5.0円)に基づいて決まります。
よくある質問
基準価格65円・刻み幅10円という数値を見たことがありますが、間違いですか?
基準価格65円・刻み幅10円という数値は、燃料サーチャージ制度の考え方を説明する一般的なイメージ例として国交省資料内に併記されているものです。「標準的な運賃」告示別添で正式に規定されている数値は、基準価格100.0円・刻み幅5.0円です。本ツールも告示の正式値をデフォルトとしています。
時間制の平均走行距離は必ず自動設定の値を使わないといけませんか?
いいえ。車種と時間区分(8時間制・4時間制)を選ぶと標準的な目安値が自動でセットされますが、平均走行距離の入力欄は直接書き換えられます。自社の実際の運行実績に基づく値がある場合は、そちらを優先して入力してください。
計算結果は荷主にそのまま請求できますか?
本ツールの結果は計算式に基づく概算の目安です。実際に収受できる燃料サーチャージ額は、荷主との運送契約や届出の内容によって決まります。請求・収受にあたっては、国土交通省の資料やお近くの運輸支局等で正式な取り扱いをご確認ください。
入力したデータは送信されますか?
いいえ。計算はすべてお使いのブラウザ内で完結し、入力内容がサーバーに送信されることはありません。
- 「一般貨物自動車運送事業に係る標準的な運賃について」(令和2年4月24日付国自貨第14号)別添「燃料サーチャージについて」
- 「燃料サーチャージ」の計算式等を規定する告示の制定について(国土交通省自動車局貨物課、令和5年1月12日)
免責事項: 本ツールの計算結果は、告示別添の計算式に基づく概算・学習用の目安です。実際の燃料サーチャージの収受額・改定時期・廃止時期に関する正式な判断は、告示本文・国土交通省の資料・お近くの運輸支局等にご確認ください。