
複数の借入を抱えていると毎月の返済管理が大変になり、中でも金利が高い借入があると利息が大きな負担にもなります。
金利負担を軽減したい場合に、SMBCモビットのカードローンを使って他社からの借り換えを検討している方も多いのではないでしょうか。
結論から言えばSMBCモビットで借り換えは可能ですが、いくつかの注意点があります。
専用ローンではなく通常のカードローンを使って借り換えを行う場合には、使い方と注意点をしっかりと知っておかなければなりません。
SMBCモビットではカードローンを使った借り換えができる

SMBCモビットでは、通常のカードローンを利用した借り換えが可能です。
他社からの借入を返済する目的でSMBCモビットから融資を受け、借入先を変更できます。
ただし、通常カードローンとおまとめローンでは条件が異なるため、自分の状況に合った方法を選ぶことが重要になります。
通常カードローンでの借り換えとは
通常カードローンでの借り換えは、SMBCモビットから新たに融資を受けて、その資金で既存の借入を返済する方法です。
借入先を1社から別の1社に変更するイメージで、複数の借入を一本化するわけではありません。
金利が現在より低くなれば利息負担を減らせる可能性がありますが、審査結果によって適用される金利は変わってきます。
SMBCモビットの基本的な貸付条件
まずは、SMBCモビットの通常カードローンの基本条件を確認しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 金利(実質年率) | 3.0%~18.0% |
| 限度額 | 1万円~800万円 |
| 申込条件 | 満20歳~74歳で安定した収入がある方 |
| 担保・保証人 | 不要 |
| 審査時間 | 最短15分(※申込の曜日や時間帯による) |
SMBCモビットの金利は上限が実質年率18.0%となっています。
消費者金融の中では標準的な水準ですが、現在の借入先の金利と比較して低くなるかどうかが借り換えの判断ポイントになります。
金利が下がらなければ、借り換えのメリットは得られません。
おまとめローンという選択肢もある
SMBCモビットには、通常カードローンとは別に「おまとめローン」という専用商品も用意されています。
おまとめローンは複数の借入を1つにまとめるための商品で、総量規制の例外に該当する可能性がある借入になります。
複数の借入れを一本化する、いわゆる「おまとめローン」は、法令が規定する一定の条件を満たせば、「顧客に一方的有利となる借換え」として総量規制の「例外貸付け」に該当し、貸金業者から年収の3分の1を超えて利用できる場合があります。
総量規制が適用されない場合について|日本貸金業協会
ただし、SMBCモビットのおまとめローンは通常のカードローンよりも利用条件が厳しくなっています。
- 対象年齢:満20歳~65歳(通常より年齢制限が厳しい)
- 対象となる借入:消費者金融・クレジットカードのキャッシング
- 対象外:銀行カードローン、クレジットカードのショッピング
- 返済専用:追加借入は不可
通常のカードローンのように、限度額内で繰り返し借りるという使い方はできません。
返済専用で、契約自体もおまとめローン専用の契約となるため、通常のカードローンでの借り換えとは別に考える必要があります。
SMBCモビットの借り換え審査に通るための条件

SMBCモビットで借り換えをする場合は、当然ながらカードローンの審査に通過する必要があります。
借り換え目的であっても、通常のカードローン申込と同じ審査基準が適用されます。
返済能力が最も重要な審査項目
カードローン審査で最も重視されるのは、申込者に十分な返済能力があるかどうかです。
SMBCモビットでは、年収や雇用形態、勤続年数などから総合的に判断されます。
正社員だけでなく、パートやアルバイト、自営業の方でも安定した収入があれば申込可能です。
ただし、専業主婦や無職の方は収入がないため審査に通りません。
| 審査で確認される項目 | 内容 |
|---|---|
| 年収 | 安定した収入があるか、返済に十分な金額か |
| 雇用形態 | 正社員、契約社員、パート、アルバイト、自営業など |
| 勤続年数 | 同じ職場でどのくらい働いているか |
| 他社借入状況 | 借入件数、借入総額、返済状況 |
| 信用情報 | 過去の返済履歴、延滞の有無、金融事故の記録 |
返済能力を判断する際は、現在の収入だけでなく支出とのバランスも見られます。
既存の借入が多すぎる場合には、新たな借入をしても返済できないと判断され、審査に落ちる可能性が高くなってしまいます。
総量規制の壁に注意が必要
SMBCモビットの通常カードローンは、貸金業法の総量規制の対象になっています。
総量規制とは、貸金業者が利用者の年収の3分の1を超えて貸付をしてはいけないという法律上の規制です。
※ 参考:貸金業法Q&A|金融庁
- 年収300万円の場合:借入可能額は最大100万円
- 年収450万円の場合:借入可能額は最大150万円
- 年収600万円の場合:借入可能額は最大200万円
すでに他の貸金業者から年収の3分の1近くまで借りている場合は、SMBCモビットで新たに借入することは難しくなります。
例えば、年収300万円で既に他社から90万円借りている場合であれば、残りの枠は10万円しかありません。
この状態で100万円の借り換えをしようとしても、総量規制の制限により審査に通らないのです。
年収と現在の借入状況からの借入可能額は以下のチェックツールで確認できるので、申込前には確認しておきましょう。
あなたの年収と現在の借入状況から、借りられる可能性のある金額の目安を確認できます。
※消費者金融やクレジットカードのキャッシング枠の利用分を入力してください
※この診断結果はあくまで目安です。実際の審査結果とは異なる場合があります。
信用情報に傷があると審査は厳しい
過去の返済履歴や金融取引の記録は、信用情報機関に登録されています。
SMBCモビットは審査の際に必ずこの信用情報を確認するため、延滞や債務整理などの記録があると審査で不利になります。
| 信用情報の問題 | 審査への影響 |
|---|---|
| 現在進行形の延滞 | 審査通過はほぼ不可能 |
| 過去の長期延滞(61日以上または3ヶ月以上) | 記録が残っている間は審査が厳しい |
| 債務整理(自己破産、個人再生、任意整理) | 記録が消えるまで新規借入は困難 |
| 短期間に複数の申込 | 「申込ブラック」として警戒される |
同じSMBCグループのプロミスや三井住友銀行で過去に問題を起こしたことがある場合も、審査で不利になる可能性があります。
グループ内で情報が共有されているためです。
信用情報に不安がある方は、まず現在の借入をしっかり返済して信用を回復させることに集中しましょう。
SMBCモビットで借り換えをするメリットとデメリット

借り換えを検討する際は、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解しておく必要があります。
SMBCモビットの通常カードローンで借り換えをする場合、どのような利点と欠点があるのか見ていきましょう。
借り換えのメリット
SMBCモビットで借り換えをすることで得られる可能性のあるメリットは、主に以下の通りです。
- 金利が下がれば利息負担を軽減できる:現在の借入先より低い金利で借りられれば返済総額を減らせる
- 返済管理がシンプルになる:借入先が1つになることで返済日や返済額の管理が楽になる
- Web完結申込で手続きが便利:条件を満たせば電話連絡や郵送物なしで契約できる
- 審査が早い:最短15分で審査結果が出るため急いでいる場合にも対応しやすい
これらのメリットを実際に得られるかどうかは、審査結果や現在の借入状況によって変わってきます。
金利面でのメリットは重要です。
現在18.0%の金利で借りている場合は、SMBCモビットで15.0%や12.0%といった低い金利が適用されれば、毎月の利息を減らせます。
ただし、実際に適用される金利は審査を受けてみないと分からない点には注意が必要です。
金利による返済の違いは以下の返済シミュレーターで確認できます。
借入条件を入力して、返済計画をシミュレーションできます
| 回数 | 返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
|---|
| 回数 | 返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
|---|
借り換えのデメリットと注意点
一方で、SMBCモビットでの借り換えにはいくつかのデメリットや注意すべき点もあります。
| デメリット | 詳細 |
|---|---|
| 金利が高くなる可能性 | 上限金利の実質年率18.0%は消費者金融の標準的な水準。現在より高くなることもある。 |
| 総量規制の制限 | 年収の3分の1を超える借入は原則不可。既存借入が多いと審査に通らない。 |
| 審査に通らない可能性 | 信用情報や他社借入状況によっては否決されることもある。 |
| 返済期間が延びるリスク | 月々の返済額を減らすと、完済までの期間が長くなり総返済額が増える。 |
特に注意したいのが、必ずしも金利が下がるとは限らないという点です。
SMBCモビットの金利は3.0%~18.0%と幅があり、審査結果によって決定されます。
初回契約では上限金利の18.0%が適用されることが多く、現在の借入先と同じか、場合によっては高くなってしまうこともあります。
その場合は、借り換えをしても利息負担は減りません。
借り換えが向いている状況と向いていない状況
どのような状況の人がSMBCモビットでの借り換えに向いているかを確認します。
自分の状況と照らし合わせて判断してください。
- 借り換えが向いている人:現在の金利が高く、借入額が年収の3分の1以内に収まっている。信用情報に問題がなく、安定した収入がある。
- 借り換えが向いていない人:既に複数社から借入があり、総額が年収の3分の1に近い。過去に延滞などの金融事故がある。
複数の借入を一本化したい場合や、既に総量規制の上限近くまで借りている場合は、通常カードローンよりもおまとめローンの方が適していることが多くなります。
おまとめローンなら総量規制の例外として扱われることがあるため、年収の3分の1を超える借入も可能になるからです。
借り換えとして申込をするときの注意点

SMBCモビットで借り換えを成功させるには、審査の前にしっかりと準備と対策を練ることが重要です。
申込を無駄にしないためにも、審査を受ける前には各項目をしっかりと確認しておきましょう。
申込前に借入状況を整理する
審査に申し込む前に、現在の借入状況を正確に把握しておくことが大切です。
借入先ごとの残高、金利、月々の返済額などをリストアップしましょう。
申込時に申告する内容と信用情報機関のデータに差異があると、虚偽申告を疑われて審査に悪影響を及ぼします。
| 確認すべき項目 | 理由 |
|---|---|
| 借入先の名称 | 申込時に正確に申告するため |
| 各社の借入残高 | 総量規制の範囲内か確認するため |
| 適用されている金利 | 借り換えでメリットがあるか判断するため |
| 毎月の返済額 | 返済負担を把握するため |
可能であれば、申込前に少しでも借入残高を減らしておくことをおすすめします。
借入額が少なければ少ないほど、審査での印象は良くなります。
また、返済の延滞があると審査には通らないため、必ず延滞を解消してから申し込むようにしてください。
希望借入額は必要最小限にする
借り換えに必要な金額以上を申し込むのは避けましょう。
借り換えに必要な金額だけ申し込みをしないと、借り換え希望としての審査が行われなくなります。
その結果、他社借入がある人の通常のカードローン審査になってしまうため、審査には通りにくくなってしまうのです。
- 現在の借入残高が50万円なら希望額は50万円程度に抑える
- 余裕を持たせたいからといって100万円を申し込むのは逆効果
- 総量規制の範囲内であることを必ず確認する
審査に通過して契約した後に、返済実績を積んでいけば増額審査を受けることも可能です。
最初は必要最小限の金額で申し込み、まずは審査通過を優先させる方が成功率は高くなります。
同時に複数社に申し込まない
審査に不安があるからといって、複数のカードローンに同時に申し込むのは避けてください。
短期間に複数の申込をするとその記録が信用情報に残り、審査では警戒されてしまいます。
金融機関側は「この人はかなり資金に困っているのでは」「計画性がないのでは」と判断するため、かえって審査に通りにくくなってしまうのです。
信用情報機関のCICの場合は、申込履歴は6か月間にわたって残ります。
※ 参考:CICが保有する信用情報|信用情報とは|指定信用情報機関のCIC
もしSMBCモビットの審査に落ちてしまった場合に再申込をするなら、少なくとも6か月程度の期間を空けてか申込をするべきです。
立て続けに2回も3回も申込をしても審査には通らないので、何社も申込をしたり、何度も申込もしないようにしましょう。
SMBCモビットでの借り換えでよくある質問
Q1. 借入金額の一部だけでも借り換えはできますか?
Q2. 借り換えで返済は楽になりますか?
Q3. 通常のカードローンでおまとめはできますか?
- 実質年率 2.5%~18.0%
- 限度額 1~800万円
- 審査時間 最短3分
- 融資時間 最短3分
| 実質年率 | 2.5%~18.0% |
|---|---|
| 限度額 | 1~800万円 |
| 審査時間 | 最短3分 |
| 融資時間 | 最短3分 |
- 実質年率 3.0%~18.0%
- 限度額 1~800万円
- 審査時間 最短18分
- 融資時間 最短18分
| 実質年率 | 3.0%~18.0% |
|---|---|
| 限度額 | 1~800万円 |
| 審査時間 | 最短18分 |
| 融資時間 | 最短18分 |
- 実質年率 3.0%~18.0%
- 限度額 1~800万円
- 審査時間 最短15分
- 融資時間 最短15分
| 実質年率 | 3.0%~18.0% |
|---|---|
| 限度額 | 1~800万円 |
| 審査時間 | 最短15分 |
| 融資時間 | 最短15分 |