カードローンやキャッシングに申し込みをしたものの、審査結果は「ご融資いたしかねます」の表示だとがっかりしてしまいます。
ご融資いたしかねますの意味は読んでそのまま、融資ができないということになるので、つまりは審査落ちの意味です。
丁寧な言葉で表現をしているだけで、意味としては融資ができませんということになるので、この審査結果が返ってきてしまうと、その借り入れ先ではお金が借りられないことになります。
ただ、ご融資いたしかねますとなってしまっても、すべてのカードローンやキャッシングが利用できないというわけではありません。
別のカードローンなら普通に借りられることも
カードローンやキャッシングは借り入れ先によって審査基準が異なるため、1社でご融資いたしかねますとなってしまっても、別のカードローンなら何事もなかったかのように審査に通ることは珍しくありません。
それも似た条件のカードローンでも起こることで、例えばアコムではご融資いたしかねますの結果が返ってきても、プロミスでは融資可能となるなどです。
アコムとプロミスでは貸付条件に大きな違いはなく、どちらで借りても金利となる実質年率や、利用内容にも大きな違いはありません。
参考までにアコムとプロミスの条件を並べてみると、それぞれ以下のようになっています。
カードローン | 実質年率 | 限度額 |
---|---|---|
プロミス | 4.5%~17.8% | 1~500万円 |
アコム | 3.0%~18.0% | 1~800万円 |
実質年率は上限を見るのが消費者金融を選ぶ上での基本となるため、プロミスとアコムでは条件に大きな違いがないのが分かります。
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また、限度額はアコムのほうが最大800万円と大きくなっていますが、年収の3分の1までの借り入れになる総量規制がある関係で、限度額の上限にもあまり意味がありません。
審査時間や融資時間についても以下のように同条件となり、どちらかが大きく劣るというわけでもないのです。
カードローン | 審査時間 | 融資時間 |
---|---|---|
プロミス | 最短30分 | 最短30分 |
アコム |
それでもアコムではご融資いたしかねますとなってもプロミスでは融資が可能となることがあるのは、それぞれで審査基準が異なるためです。
総量規制に引っかかっている、返済ができなくなっているなどのどこでも借りられないような状況でもなければ、1社でご融資いたしかねますとなっても諦める必要はないのです。
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借りられる状況にあれば可能性あり
ご融資いたしかねますとなってしまっても、状況次第では他社で借りられる可能性はいくらでもあります。
以下にあげるような方は、どこかでご融資いたしかねますの結果となっても、他社なら十分に審査通過ができる状況と言えます。
- 安定した収入がある
- 20歳以上60歳以下である
- 他社で借りていても年収の3分の1以内
- 返済にトラブルはない
- 過去にも問題はない
カードローンやキャッシングを使うためには安定した収入が必須となります。
安定した収入を得ていないことは利用ができず、安定した収入があったとしても、既に他社で年収の3分の1まで借りてしまっていると、そこから追加で借りることはできなくなります。
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また、他社での利用状況も重要です。
返済に遅れてしまっている方は現状ではどこでも融資ができなくなりますが、正常に返済ができているなら、返済期日前で他社での借り入れは可能です。
過去の返済遅れなどのトラブルについては、信用情報の保有期間が経過しているなら別です。
しかし、大きな遅れなどを起こして事故情報とされる「異動」が記録されている間は、大手消費者金融ではどこでもご融資いたしかねますの結果が返ってくることになります。
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さらに付け加えるなら、年齢は20歳以上60歳以下が好ましいです。
一部のカードローンでは高校生を除く18歳から利用ができますが、18歳~19歳の方が利用をする場合には収入証明が必要になることや、そもそもの貸付率も高くはないため、基本的には20歳以上からと考えておいたほうが良いです。
借りられない状況だとどこでも融資はできない
逆に、借りられない状況の方では、どこであってもご融資いたしかねますの審査結果となってしまいます。
上にあげたものの正反対となるだけですが、念のために記しておくとするなら以下の通りです。
- 収入がない、または不安定
- 他社での借り入れが年収の3分の1以上
- 返済に遅れている
- 過去に大きなトラブルを起こしている
年齢についてはここでは省きましたが、上で触れた通りです。
カードローンやキャッシングの審査通過において重要となる収入は、年収が高ければ良いというものではなく、とにかく安定をしていなければ話になりません。
アルバイトやパートの方で、毎月の給料が5万円や10万円だとしても、それが安定しているなら審査においては特に不利になるものではないです。
他社での借り入れについては何度も触れていることですが、年収の3分の1までの総量規制がある関係で、多くの借り入れを抱えていると、どこであってもご融資いたしかねますとなってしまいます。
返済に関してはそれぞれ上で触れた通りです。
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住宅ローンなどがある場合はどうなるか
年収の3分の1までの借り入れと聞くと、住宅ローンやマイカーローンを利用している方は、それだけで遥かに超過をしてしまうこともあります。
それではカードローンやキャッシングの利用ができないことになりますが、住宅ローンをはじめとする金融機関からの借り入れは、総量規制の年収の3分の1には含めません。
総量規制に含まれるのは、
- 消費者金融からの借り入れ
- クレジットカードのキャッシング
が主となり、銀行からの借り入れやクレジットカードのショッピング枠の利用は、総量規制には含まれないことになっています。
だからといってそれらの借り入れ、利用がいくらあっても審査に通るかと言えば、決してそのようなことはありません。
住宅ローンであれば別ですが、銀行のカードローンやフリーローン、あるいはクレジットカードのショッピングによるリボ払いの利用残高が多ければ、ご融資いたしかねますとなってしまうことも多くなります。
これらの借り入れ、カード利用も信用情報機関通じて審査の際には確認がされることになるので、住宅ローンだけでご融資いたしかねますとなることは多くはなくても、その他のローン利用、カード利用には注意が必要です。
よく分からない審査落ちが多発するのがカードローン
カードローンやキャッシングの審査基準は、どこも明確にはっきりと公開はしていません。
利用条件として最低限の利用に必要な情報を記載しているだけで、内部でどのような審査が行われいるのか、それはその消費者金融や銀行に勤める人であっても、ほんの一部しか知り得ない情報です。
外部の人間が知ることはまず不可能で、どうなっているか分からないからこそ、理解ができない審査落ちが多発するのもカードローンの特徴的な部分と言えます。
収入や借り入れ状況、利用状況も含めて問題がない方でも、なぜかご融資いたしかねますとなることは珍しくありません。
そうかと思えば、審査に落ちた方よりも属性が悪そうな方が普通に審査に通ったりもするものなので、ご融資いたしかねますとなっても他の借り入れ先に申し込みをしてみるだけの価値はあります。
ただ、上で触れたように現状では借り入れができない方、審査通過が不可能となる方は、申し込みは控えたほうが良いです。
特に返済に遅れている方などは、申し込みをすることで余計な返済遅れの情報を与えてしまうことになり、今後にそのカードローンを利用使用しても審査で弾かれる原因にもなりかねません。
申し込みをする際には自身が借りられる状況にあるか、ご融資いたしかねますとなっても他なら借りられる可能性があるかは、しっかりと確認をするようにしてください。