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判型一覧 — A判・B判の違いと四六判・菊判のサイズ

印刷物のサイズ表記でよく目にする「A判」「B判」「四六判」「菊判」。これらは「仕上寸法(製品としての完成サイズ)」と「原紙寸法(印刷に使う大きな紙のサイズ)」という異なる規格が混ざって使われているため、デザイナーや印刷発注担当になったばかりの方には分かりにくいところです。この記事では、JIS規格に基づく仕上寸法・原紙寸法の一覧表と、判型どうしの基本的な使い分けを整理して解説します。

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仕上寸法と原紙寸法の違い

判型と呼ばれるものには、大きく分けて「仕上寸法」と「原紙寸法」の2種類があります。

仕上寸法は、チラシやカタログ、書類など、実際に手元に届く印刷物の完成サイズのことで、A4やB5といった呼び方がこれにあたります。日本ではJIS P 0138「紙加工仕上寸法」で規定されています。

一方、原紙寸法は、印刷会社や紙商社が仕入れる大きな紙(全紙)のサイズのことで、四六判・菊判などの名称がこれにあたります。こちらはJIS P 0202「紙の原紙寸法」で規定されています。

印刷物を作る流れとしては、まず原紙という大きな紙の上に、仕上寸法のページや面付けを何面か配置して印刷し、それを断裁して製品に仕上げます。1枚の原紙から仕上寸法が何面取れるかは、原紙サイズ・仕上寸法・塗り足し・くわえ代の条件によって変わります。具体的な取り数は面付け・用紙取り数計算ツールで自動計算できますので、原紙と仕上寸法の組み合わせを決める際にあわせてご利用ください。

A列・B列の仕上寸法一覧表

まず、印刷物の完成サイズを表す仕上寸法から確認します。日本の仕上寸法にはA列とB列の2系列があり、いずれもJIS P 0138で定められています。号数が0から7まであり、数字が大きくなるほどサイズは小さくなります。同じ号数でもA列とB列では寸法が異なる点が、A判とB判の違いを理解するポイントです。

号数A列(mm)B列(mm)
0841×11891030×1456
1594×841728×1030
2420×594515×728
3297×420364×515
4210×297257×364
5148×210182×257
6105×148128×182
774×10591×128

A4(210×297mm)はコピー用紙や書類でおなじみのサイズ、B5(182×257mm)は雑誌や書籍でよく使われるサイズです。同じ号数で比べるとB列の方がA列より大きく作られており、たとえばA4とB4では、B4(257×364mm)の方がA4(210×297mm)よりひとまわり大きいサイズになっています。

原紙5判の一覧表と使い分け

次に、印刷用の大きな紙である原紙寸法を確認します。JIS P 0202では、代表的な原紙寸法として次の5種類が定められています。

原紙名寸法(mm)
四六判788×1091
菊判636×939
A列本判625×880
B列本判765×1085
ハトロン判900×1200

この5種類のうち、A判の印刷物にはA列本判または菊判、B判の印刷物にはB列本判または四六判を使うのが基本の組み合わせです。代表的な取り数として、A列本判からはA4が8面、菊判からもA4が8面取れます。B列本判からはB4が8面、四六判からはB4が8面・B5が16面取れるのが標準的な設定での目安です。

取り数は仕上寸法との組み合わせや塗り足し・くわえ代の設定によって変わるため、実際の発注前には面付け・用紙取り数計算ツールで確認することをおすすめします。また、同じ原紙寸法でも連量(kg)によって紙の重さは大きく変わるため、原紙の重さを坪量に換算したい場合は斤量⇔坪量換算ツールもあわせてご参照ください。

日本のB判とISOのB判は寸法が違う

判型を扱ううえで注意したいのが、B判の寸法です。日本のB列はJIS独自の規格であり、国際規格であるISOのB列とは寸法が異なります。たとえば、日本のJIS規格のB0は1030×1456mmですが、ISOのB0は1000×1414mmで、日本のB0の方がひとまわり大きく定められています。

海外の印刷物や輸入紙のデータをやり取りする際は、同じ「B0」「B判」という呼び方でも、日本国内の規格(JIS)と国際規格(ISO)とでは寸法が違う場合がある、という点を覚えておくと混乱を避けられます。

原紙が仕上寸法より一回り大きい理由

原紙寸法(四六判788×1091mmなど)は、そこから取れる仕上寸法をそのまま並べたサイズよりも、少し大きく作られています。これは、印刷時に必要な「塗り足し」「くわえ代」「断裁の余裕」を確保するためです。

塗り足しは、断裁の位置がわずかにずれても紙の地色が見えてしまわないように、仕上寸法の外側に数mm大きく絵柄を印刷しておく部分のことです。くわえ代は、枚葉印刷機が紙をくわえて搬送するために必要な余白で、この部分にはインキを乗せることができません。原紙にはこうした塗り足し・くわえ代・断裁の余裕をあらかじめ見込んだうえで、仕上寸法を面付けし、断裁して製品に仕上げています。

また、紙には「紙目(繊維方向)」があり、同じ原紙寸法であっても、繊維方向が長辺に沿う「縦目」と短辺に沿う「横目」の2種類が流通しています。紙目の方向は、冊子の綴じやすさや紙の強度・カールのしやすさに影響するため、印刷会社に発注する際は、仕上寸法や原紙寸法だけでなく紙目の指定も重要なポイントになります。

よくある質問

A判とB判はどちらが大きいですか?

同じ号数どうしで比べると、B判の方がA判より大きく作られています。たとえばA4(210×297mm)とB4(257×364mm)では、B4の方がひとまわり大きいサイズです。ただし号数が違えば大小が逆転することもあるため、正確な寸法は仕上寸法一覧表で確認するのが確実です。

四六判とは何ですか?

四六判は原紙寸法の一つで、大きさは788×1091mmです(JIS P 0202)。B判の印刷物に使う原紙の代表格で、四六判からはB4が8面、B5が16面取れるのが代表的な取り数です。

菊判のサイズはどれくらいですか?

菊判は原紙寸法の一つで、大きさは636×939mmです(JIS P 0202)。A判の印刷物に使う原紙の代表格で、菊判からはA4が8面取れるのが代表的な取り数です。

根拠・出典

免責事項: 本記事の内容は一般的な規格・慣行に基づく解説です。実際の用紙選定・発注の最終判断は印刷会社・用紙メーカーにご確認ください。