フォント埋め込み可否フラグ(fsType)判定ツール

フォントファイルの中にある埋め込み許可の指定(OS/2テーブルの fsType)を読んで表示します。ファイルはブラウザの中だけで処理され、どこにも送信されません。

公式サイトではありません。フォントの提供元や、仕様を策定している団体が運営するページではありません。表示するのは、読み込んだファイルの中に記録されている値です。
ブラウザ内だけで処理読み込んだフォントファイルを外部へ送信する処理を持っていません。ファイル名も画面と保存したCSVの中だけで扱います。

情報確認日:

フォントファイルを読み取る

1ファイル64MBまで、一度に100ファイルまで。読み取るだけで、選んだファイルは変更しません。

ファイルをまとめてドロップ

ttf・otf・ttc・otc・woff

表示する内容

  • fsType の生値(16進)と、そこから読み取れる区分
  • フォント自身が申告しているライセンス記述とライセンスURL
  • 付加ビット(No subsetting/Bitmap embedding only)
  • TTC・OTC は中に入っている書体を全件

このツールが読み取っているもの

OpenType/TrueType のフォントファイルには OS/2 という領域があり、その中の fsType という2バイトの値に、フォント提供元が設定した埋め込み許可の指定が記録されています。本ツールは、選んだファイルの先頭からテーブルの位置を辿り、この値をそのまま読み出して表示します。あわせて、フォント自身が name テーブルに書き込んでいるライセンス記述(nameID 13)とライセンスURL(nameID 14)を、同じ行に並べて表示します。

この2つは別々の情報です。片方だけを見て判断しないために、必ず並べて出しています。

仕様は nameID 13 を「そのフォントが提供されているライセンスの記述」、nameID 14 を「追加のライセンス情報の所在を示すURL」と定めています。あわせて、この欄の内容と実際のライセンス条文とで解釈が食い違いうることにも注意を促しています。したがって、ここに表示される文字列も条文そのものではありません。

本ツールでできないこと

fsType が表す区分

OpenType 仕様は、fsType の下位4ビット(bits 0–3、マスク 0x000F)の有効な値を 0 / 2 / 4 / 8 の4つと定めています。

本ツールの表示仕様上の区分の内容
0制限なし(Installable embedding)埋め込みに加えて、他のシステムへの恒久的なインストールまでを対象に含む区分。
2権利者の許可が必要(Restricted License embedding)権利者の明示的な許可を先に得ることを求める区分。仕様は、この区分が成立するのは下位4ビットがちょうど 2 のときだけだと定めています。
4閲覧・印刷のみ(Preview & Print embedding)閲覧・印刷のために一時的に読み込む用途を対象とする区分。文書は読み取り専用で開く前提と書かれています。
8編集を伴う埋め込みも可(Editable embedding)一時的な読み込みに加えて、編集と保存までを対象に含む区分。

これに加えて、上位側に2つの付加ビットがあります。bit 8(0x0100、No subsetting)と bit 9(0x0200、Bitmap embedding only)です。

4つの区分は「緩い順」に一直線に並びません。

他のシステムへの恒久的なインストールまで対象に含むと仕様が書いているのは 0 だけです。48 はどちらも一時的な読み込みを前提とする区分で、そのうち 8 は編集と保存まで対象に含む側、という関係です。8 を「いちばん緩い値」と読まないでください。

これは値の区分の説明であって、個別のフォントの利用許諾の説明ではありません。

同じ区分の値が入っていても、ライセンス条文の内容はフォントごとに違います。値の意味とライセンス条文の関係は技術フラグと利用許諾は別物で詳しく扱っています。

仕様に定められていない値だった場合

下位4ビットが 0 / 2 / 4 / 8 のいずれでもない場合や、予約ビットが立っている場合、本ツールは「仕様で定められていない値です」と表示し、立っているビットをすべて並べます。どれか1つの意味に丸めることはしません。旧い版の仕様には、複数のビットが立っているときの扱いについての記述がありますが、本ツールはその記述を引用として添えるだけで、こちらの判断で1つの値に決めることはしません。

読み取れなかったものを「制限なし」とは表示しません。

指定を記録する領域が見つからない場合、領域が途中で切れている場合、ファイルの構造を読み進められない場合は、いずれも「読み取れませんでした」と表示します。0(制限なし)として扱うと、確認が必要なフォントを確認しないまま使ってしまう恐れがあるためです。

対応している形式

形式ファイル先頭本ツールの扱い
TTF0x00010000読み取ります。
OTFOTTO読み取ります。
TTC / OTCttcf中に入っている書体を全件読み取ります。
WOFF(1.0)wOFF該当する領域だけを展開して読み取ります。非圧縮で格納されている場合はそのまま読み取ります。
WOFF2wOF2読み取れません。上記の理由により対応範囲外です。

Webフォントの形式と fsType の関係はWebフォント配信とfsTypeで扱っています。

確かめられていない範囲

読み取って分かったこと

2026年8月4日に、作業に使った1台のWindows PCにインストール済みのフォントファイル232件(287面)を読み取りました。ダウンロードは一切行っていません。この標本から次のことが確認できました。

いずれも、技術フラグの値からライセンス条文の内容を導けないことを、フォントファイル自身のデータだけで示しています。内訳と条件は技術フラグと利用許諾は別物にまとめています。

解説

よくある質問

読み込んだフォントファイルは送信されますか?

送信しません。ファイルの読み取りと表示はブラウザの中だけで行い、外部へ送る処理を持っていません。

WOFF2は読み取れますか?

読み取れません。WOFF2は全テーブルを1本のストリームにまとめて圧縮するため、OS/2テーブルだけを取り出せないためです。

fsTypeを見れば、そのフォントを埋め込んでよいか判断できますか?

判断できません。fsTypeはフォント提供元がファイルに設定した技術的な指定であり、利用許諾そのものではありません。判断はライセンス条文で行ってください。

TTCのように複数の書体が入ったファイルはどう表示されますか?

中に入っている書体を全件表示します。1つのファイルの中でも書体ごとにfsTypeが異なる場合があるため、先頭の1件だけで判断しないでください。

仕様に定められていない値だったときはどうなりますか?

「仕様で定められていない値です」と表示し、立っているビットをすべて並べます。どれか1つの意味に決めることはしません。

実際にファイルを読んで確かめた書体はどれくらいありますか?

日本語フォントのライセンス早見表に掲載している42書体のうち16書体です。残る26書体は読み取っていません。

データの引用・出典

本ページの内容を引用・転載する場合の書式はデータの引用・転載についてにまとめています。リンクの設置は任意です。

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変更履歴

誤りのご報告

表示内容や解説に誤りを見つけた場合は、運営者情報のページからお知らせください。根拠としている仕様やブラウザの実装状況は更新されるため、ご指摘は確認のうえ反映します。

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