カードローンやキャッシングの審査基準は借りるところによってそれぞれ異なる

カードローンやキャッシングでお金を借りるためには審査に通る必要がありますが、審査に通る基準はそれぞれの借り入れ先によって異なります。

 

同じような、似た条件の消費者金融同士であっても審査基準は異なるもので、例えばプロミスの審査には落ちたけどアイフルの審査に通った、ということは決して珍しくはありません。

 

似た条件だからといって審査基準も似たようなものになるとは限らず、審査に通るかは申し込みをしてみないことには分からないのも事実です。

 

大手消費者金融でも審査基準は様々

 

大手消費者金融とは、大体は以下の借り入れ先となります。

• プロミス
• アイフル
• アコム
• SMBCモビット

その他にも新生銀行グループのレイクALSAなどもありますが、ここではこの4社で話を進めます。

 

これらの消費者金融は、金利となる実質年率や、限度額の上限額に大きな違いはありません。

 

それぞれ比べてみたのが以下の表となり、ざっと見ただけでも大した違いがないのが分かります。

 

 

プロミスだけは僅かに違いがありますが、アイフルとアコム、SMBCモビットの実質年率、限度額上限は変わりがありません。

 

カードローンやキャッシングの基本として金利が低いほど、限度額が大きくなるほど審査が厳しいといったことがありますが、それだけで考えてしまうと審査基準にも違いがないことになります。

 

しかし、この3社は、同じ審査基準ではなく、それぞれで独自の審査基準を持っています。

 

消費者金融によって異なる審査基準

 

審査基準とは書いていますが、どの消費者金融も銀行も、どのような審査を行っているかの審査基準を明確にはしていません。

 

分かるのは利用者の傾向からの審査の傾向であり、それをここでは審査基準としています。

 

その利用者の傾向から見る審査傾向の違いは、借り入れ先によって異なるのが明らかで、目立って特徴的なのがSMBCモビットです。

 

プロミスやアイフル、アコムなどの場合には、利用者の多くは大体は以下のような傾向にあり、審査基準もその内容に沿ったものとなっていると考えられます。

• 20代～30代
• 年収はそこまで高くない
• 数十万円の利用

プロミス、アイフル、アコムの利用者の中心はこれらに該当をする方です。

 

プロミスのサービスを提供するSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の企業情報サイトが公表をしているデータを見てみると、年収は300万円前後が最も多く、30万円前後で借りている顧客が多いことが分かります。

 

アイフルやアコムでも似た内容のデータが公開されており、それぞれ見ると大体は同じような内容です。

 

対してSMBCモビットは、プロミスなどと同じようなデータは公開されていないものの、利用者の中心は以下のような方とされています。

• 40代以上
• 年収がある程度高い層
• まとまった金額の利用者も

SMBCモビットのは「大人のカードローン」というフレーズがあるように、プロミスやアイフル、アコムなどと比べて、高い年齢層の方をターゲットとしています。

 

年齢層が上がれば収入も比例して上がりやすくなり、年収が高ければそれだけ大きな限度額が出せる可能性もあるので、SMBCモビットではこのような傾向が見られます。

 

アイフルとアコムとSMBCモビットでは実質年率も限度額も見た目の条件に違いはありませんが、審査基準という面で見ると、このような大きな違いがあるのです。

 

大雑把なまとめ方をするなら、SMBCモビットは銀行カードローンに近い審査基準と言えます。

 

プロミスとアイフルとアコムでも異なる

SMBCモビットは特徴的なために例として挙げましたが、プロミスとアイフル、アコムでもそれぞれで審査基準は異なります。

 

上でも触れた通りプロミスで落ちたけどアイフルでは通った、借りられたというのは何も珍しいことではなく、ネット上には同じような内容のコメント等はいくらでも見られます。

 

特に、際どい状況での申し込みとなった場合には、各社の審査基準の違いによって通るか通らないかが分かれてきます。

 

例えばアルバイトの方などは、毎月の収入がある程度は安定していても、年収はそこまで高くはなりません。

 

その状況で他社での借り入れがあると、総量規制で定める年収の3分の1までは達していないとしても、借り入れ先によっては審査落ちとなることも出てきてしまいます。

 

しかし、他の消費者金融であれば、少額なら審査に通してくれることもあり、1社で落ちたからといって、すべての審査基準をクリアできないわけではありません。

 

そういった点で人気なのはアイフルで、他の消費者金融とは異なり独立系を貫いていることで、似た条件でありながら審査基準は他とも異なる部分が多いと言われています。

 

どうやっても借りられない状況は別

 

審査基準の違いにより、どこかの審査に落ちてもどこか他のカードローンやキャッシングで借りられる可能性はありますが、それはあくまで「借りられる状況にある場合」に限ります。

 

借りれる状況とは、

• 安定した収入がある
• 総量規制の範囲内
• 正常に返済をしている
• 信用情報に問題がない
• 最低限の利用条件を満たしている

といったあたりです。

 

安定した収入はアルバイトやパートでも問題はありませんが、とにかく毎月にしっかりと収入がないとどうにもなりません。

 

他社での利用状況も重要で、カードローンやクレジットカードのキャッシングなどで年収の3分の1まで借りてしまっていると、審査基準は関係なく総量規制によって審査落ちとなってしまいます。

 

また、他社への正常な返済も求められ、特に現時点で正常な返済ができていない、返済に遅れているといった状況では、審査基準の違いを求めてもどうにもなりません。

 

現状での遅れは街金と呼ばれるような中小金融であっても審査に通すことはなく、大手とははっきりと審査基準が変わるキャッシングアローやセントラルといった中堅どころでさえ、申し込み時点で弾かれることになってしまいます。

 

審査基準の違いで借りられるところを探しているのであれば、まずは最低限の上に挙げた条件を満たしているか、しっかりと確認をしておいたほうが良いでしょう。

 

条件を満たしているなら可能性あり

上の条件をどれもクリアしているのであれば、どこかで審査に落ちてしまっても、各社の審査基準の違いによって借りられる可能性はあります。

 

銀行カードローンで落ちてもプロミスやSMBCモビットで借りられる可能性はあり、プロミスやSMBCモビットでダメでもアイフルなら借りられる可能性があります。

 

結局、審査基準を明らかにしていない以上、申し込みをしてみないことには通るかどうか、借りられるかどうかは分かりません。

 

時期による審査通過の難易度が変わるという傾向も見られないわけでもないので、審査通過のできる状況にあるのに落ちてしまったのであれば、あまり悲観的に考えずに他社利用を考えてみるのも悪くはないでしょう。

 

だからといって一気に何社も申し込みをしたりすると審査で不利になるので、どこかで審査に落ちてしまった後は1社に絞って、申し込み内容をしっかり確認しながら、ミスなく進めるようにしてください。