
カードローンの申込時、JASSO(日本学生支援機構)などの奨学金は、一般的に「他社借入」の金額・件数から除かれます。
ただし、すべての借入や毎月の返済額を聞く欄まで、奨学金を記載しなくてよいとは限りません。
まず入力欄の注記と奨学金の貸与元を見て、何を合計する欄なのかを確かめましょう。
- 申告する金額・件数:申込画面で指定された借入だけを集計する
- 総量規制:貸金業者からの対象借入を基準に考える
- 信用情報:JASSO奨学金の延滞情報は別に確認する
- 家計の返済計画:申告対象外でも奨学金の返還額を含める
奨学金だけを返還している人と、カードローンなども利用している人では、入力する数字が変わります。
申告額を小さくするために隠すのではなく、欄が求める対象を正しく分けることが大切です。
奨学金を他社借入に含めるかは入力欄の指定で決める

JASSOなどの奨学金は、通常のカードローン申込で他社借入として申告しないのが一般的です。
プロミス・静岡銀行・JCBの公式解説でも、奨学金は一般的に他社借入に含めないものとして挙げられています。
ただし、これは各社のすべての入力欄に共通する省略のルールではありません。
「他社借入額」の近くにある対象・除外項目を読み、その指示に合わせます。
奨学金だけなら0件・0円となるケース
入力欄で奨学金を除くことが示されており、ほかに対象となる借入がなければ、その欄の申告は0件・0円になります。
奨学金の残高そのものが0円という意味ではありません。
| 確認した状況 | その欄での考え方 |
|---|---|
| 奨学金の残高200万円のみ。欄は奨学金を除く指定 | 他に対象借入がなければ0件・0円 |
| 奨学金200万円と消費者金融A社の借入残高20万円。欄は奨学金を除く指定 | A社の1件・20万円を申告 |
| 別の欄で奨学金を含むすべての借入や返済負担を質問された | その欄の対象・単位に合わせて奨学金も回答 |
対象となるカードローンの金額は、借りられる限度額ではなく、欄が求める現在の借入残高で確かめます。
A社の限度額が50万円でも、残高が20万円なら、残高を尋ねる欄に50万円とは書きません。
金額だけでなく、件数にも奨学金を加えるかを同じ注記で判断してください。
教育ローンや借入全体を聞く欄は分けて確認する
教育費に使ったお金でも、JASSOの奨学金と銀行などの教育ローンは別の商品です。
契約書・返還案内・会員画面で、貸している機関、商品名、契約者が誰かを確かめます。
親名義の教育ローンを、自分名義の奨学金と同じものとして集計しないようにしましょう。
銀行カードローンや教育ローンも利用している場合は、それぞれを入力欄の案内に照らします。
- 「奨学金を除く」など対象が明確:指定された借入だけを合計する
- 「すべての借入」「毎月の返済額」などを別に質問:その欄で聞かれた内容を回答する
- 対象が書かれていない・自分の商品を判別できない:申込先の公式窓口へ貸与元・商品名・残高と欄の文言を伝える
窓口には「返還中のJASSOの貸与奨学金は残高〇万円ですが、この他社借入の金額と件数に含めますか」と聞くと、判断したい欄が伝わります。
「含めない」との案内ならほかの対象借入のみを集計し、「含める」との案内なら指定の金額・件数へ反映します。
すでに奨学金を含めて送信した場合も、まず元の申込先へ対象かを確認し、訂正が必要なら受付番号と入力済みの内容を伝えます。
送信後の詳しい進め方は、他社借入の金額・件数を間違えたときの訂正方法で確認できます。
新しく申し込み直すことを、元の入力内容の訂正代わりにしないでください。
奨学金の残高と総量規制の計算を分ける

JASSOの奨学金残高を、消費者金融など貸金業者からの借入残高へそのまま加えて、総量規制を計算する必要はありません。
総量規制は、貸金業者からの対象借入が合計で年収の3分の1を超えないようにする規制です。
JASSOの奨学金は、貸金業者のカードローンとは分けて考えます。
たとえば、年収300万円、JASSO奨学金の残高200万円、消費者金融の対象借入残高20万円というケースを仮定します。
年収の3分の1は100万円ですが、「奨学金と合わせて220万円だから総量規制を超えている」とは判断しません。
この例で貸金業者の対象借入20万円を差し引くと、法律上の原則的な上限との差は80万円です。
ただし、80万円を借りられるという診断や融資枠の約束ではありません。
実際の借入可否や限度額は、収入・返済負担・信用情報などをもとに個別に審査されます。
銀行のカードローンも貸金業法の総量規制の対象外ですが、申込時に申告するかは別の問題です。
「総量規制の対象外だから入力しない」と一律に処理せず、前の章のとおり、申込画面の対象指定を優先してください。
申告対象外でも奨学金の延滞情報には注意する

他社借入欄に奨学金を含めないことと、奨学金の返還状況が審査に無関係であることは同じではありません。
JASSOは、個人信用情報の取扱いに関する同意書を提出した人について、一定の延滞がある場合に個人信用情報機関へ情報を登録すると説明しています。
奨学金の残高を申告額へ足すかどうかだけで、借入の可否を判断しないようにしましょう。
JASSOは延滞3か月以上が登録対象
JASSOの信用情報登録の案内では、同意書を提出した人について、次の条件と登録後の扱いを確認できます。
同意書は2009年4月以降に奨学金の貸与を受ける人から提出が必要となり、それ以前に貸与が終了して現在返還中の人は任意の提出とされています。
- 奨学金の返還が延滞3か月以上になると、個人信用情報機関への登録対象になる
- 新たに返還を開始した人は、返還開始から6か月経過した時点で延滞3か月以上の場合に対象となり、その後は毎月判定される
- 登録後は返還状況が毎月更新され、延滞を解消すると、その解消情報が登録される
- 登録された情報は、返還完了から5年後に削除される
延滞分を払った日から、すべての記録が直ちに消えるという意味ではありません。
また、登録対象になるまで返還を止めてよいという猶予でもありません。
返還開始直後の人も、引落しができていないことに気付いた時点で、返還状況と必要な入金をJASSOの案内で確かめてください。
延滞情報の登録は、クレジットカードやローンなどの利用に影響することがあります。
自分の記録を確かめたい場合は、JASSOの案内で登録先を確認したうえで、信用情報の内容と確認方法を参考にしてください。
ここで示した登録条件はJASSOの案内であり、民間団体などの奨学金にそのまま当てはめるものではありません。
返還額を家計に入れてから新しい借入を考える

家計の返済計画には、他社借入欄へ申告しない奨学金の返還額も含めます。
申告上0円でも、毎月の口座から返還金が出ていくことは変わりません。
手取り収入から生活費と既存の返済・返還額を引き、新たな返済に回せる余裕があるかを考えます。
| 1か月の収支の例 | 金額と扱い |
|---|---|
| 手取り収入 | 20万円 |
| 家賃・食費・光熱費など | 15万円 |
| 奨学金の返還 | 1万5,000円 |
| ここまでを差し引いた額 | 3万5,000円 |
| 新しい借入の返済を仮に月1万円とした場合 | 残りは2万5,000円。臨時支出などもここから備える |
奨学金を家計から外して考えると、この例では毎月1万5,000円分、返済余力を多く見積もってしまいます。
残った金額をすべて返済へ回せるとは限らないため、医療費や更新料、収入が減る月も含めて検討しましょう。
借入先の返済シミュレーションでは返済期間と総返済額も見て、奨学金と新しい借入の両方を続けられるか確認します。
奨学金の返還自体が苦しいときの相談先
新しい借入で今月の奨学金を払おうとしているなら、先にJASSOの返還支援制度を確認しましょう。
返還が苦しい理由や、減額すれば続けられるかによって、検討する制度を分けられます。
どちらも願出と審査が必要です。
減額返還は月々の返還額を減らして返還期間を延ばす制度、返還期限猶予は一定期間の返還を先送りする制度で、元の返還義務がなくなるものではありません。
申請を出しただけで引落しが止まるとは考えず、承認までの返還の扱いも案内に沿って確認してください。
返還額を含めても家計に余裕があり、一時的に必要なお金を借りる場合は、申告対象を正しく集計したうえで検討します。
一方、借入で返還を続けないと毎月足りない場合は、返還支援や支出の見直しを先に進めることが大切です。
奨学金と他社借入でよくある質問
Q1. 機関保証の奨学金なら他社借入になりますか?
Q2. まだ返還が始まっていない場合や猶予中も同じですか?
Q3. 給付型奨学金も他社借入に入れますか?
Q4. 奨学金を除いて0円と書くのは虚偽申告ですか?
- 実質年率 2.5%~18.0%
- 限度額 1~800万円
- 審査時間 最短3分
- 融資時間 最短3分
| 実質年率 | 2.5%~18.0% |
|---|---|
| 限度額 | 1~800万円 |
| 審査時間 | 最短3分 |
| 融資時間 | 最短3分 |
- 実質年率 3.0%~18.0%
- 限度額 1~800万円
- 審査時間 最短9分
- 融資時間 最短9分
| 実質年率 | 3.0%~18.0% |
|---|---|
| 限度額 | 1~800万円 |
| 審査時間 | 最短9分 |
| 融資時間 | 最短9分 |
- 実質年率 3.0%~18.0%
- 限度額 1~800万円
- 審査時間 最短15分
- 融資時間 最短15分
| 実質年率 | 3.0%~18.0% |
|---|---|
| 限度額 | 1~800万円 |
| 審査時間 | 最短15分 |
| 融資時間 | 最短15分 |