
消費者金融でお金を借りる際、大手のアイフルとアコムのどちらを選ぶべきか悩む方は多いのではないでしょうか。
両社は知名度も高く、サービス内容も似ているため、選択に迷ってしまうのも無理はありません。
実は両社の金利や限度額などの基本スペックはほぼ同じですが、審査時間や通過率、使い勝手などに微妙な違いがあります。
アイフルとアコムの金利と限度額の比較

借入先を選ぶうえで最も気になるのが金利と限度額ではないでしょうか。
アイフルもアコムも大手消費者金融として、利息制限法の範囲内で金利を設定しています。
※ 参考:上限金利について|日本貸金業協会
ここでは両社の基本的な貸付条件を比較し、どちらがお得なのかを見ていきましょう。
両社の基本条件の違い
アイフルとアコムの金利と限度額は、実はほぼ同じ水準に設定されています。
両社とも実質年率は3.0%~18.0%の範囲で、最大限度額は800万円です。
この数字だけを見ると、どちらを選んでも条件は変わらないように思えるかもしれません。
| 項目 | アイフル | アコム |
|---|---|---|
| 実質年率 | 3.0%~18.0% | 3.0%~18.0% |
| 限度額 | 1万円~800万円 | 1万円~800万円 |
| 遅延損害金 | 年20.0% | 年20.0% |
ただし、実際に適用される金利は審査結果や契約極度額によって決まるため、人によって異なります。
初めて借入する場合は、高い確率で上限金利である実質年率18.0%が適用されると考えておいた方がよいでしょう。
利息制限法では100万円未満の借入には年18.0%までの金利設定が認められているため、両社とも法律の範囲内で上限に近い金利を設定しているのです。
100万円以上の借入となれば、アイフルもアコムも上限金利は実質年率15.0%になります。
金利が下がるタイミング
利用を続けていくと、限度額が増えるにつれて金利が下がる可能性があります。
利息制限法では、借入金額が100万円以上になると上限金利が年15.0%に引き下げられることが定められているため、限度額が100万円を超えれば必然的に金利は下がることになります。
- 返済実績を積み重ねることで信用度が上がる
- 限度額の増額申請が認められやすくなる
- 100万円以上の限度額になれば年15.0%以下の金利になる
- 長期利用者ほど金利引き下げの可能性が高まる
アイフルでもアコムでも、優良顧客として評価されれば金利の引き下げ交渉ができる場合もあります。
ただし、初回利用時から金利面で有利になることは期待できないため、まずは確実な返済実績を作ることが重要です。
金利だけで比較するなら、両社に大きな差はないと言えるでしょう。
アイフルとアコムの審査時間と借入までにかかる時間の違い

急な出費でお金が必要になったときは、審査にどれぐらいの時間がかかるかは重要な判断材料になります。
アイフルとアコムはどちらも即日融資に対応していますが、審査にかかる時間や融資までの流れには若干の違いがあります。
両社の審査時間の違い
アイフルは最短18分での審査完了となっているのに対して、アコムは最短20分での審査完了となっています。
わずか2分の差ではありますが、一刻も早くお金が必要な状況では、この差が重要になることもあるかもしれません。
| 項目 | アイフル | アコム |
|---|---|---|
| 最短審査時間 | 18分 | 20分 |
| 即日融資 | 可能 | 可能 |
| Web完結 | 対応 | 対応 |
| 在籍確認 | 原則電話なし | 原則電話なし |
ただし、これらの時間はあくまで最短の場合であり、申込時間帯や審査状況によっては希望通りにいかないこともあります。
なるべく当日中に借りたい場合には、午前中のうちに申し込みを済ませておくのがおすすめです。
在籍確認の方法に大きな違いはない
職場への電話連絡を避けたいという方にとって、在籍確認の方法は大きな関心事でしょう。
アイフルは原則として書類提出で在籍確認を完了させる方針となっており、電話確認がないため職場に借入が知られるリスクを最小限に抑えられます。
アコムも原則として電話での在籍確認を行わない方針で、在籍確認手続きでは両社に大きな違いはありません。
お申込みの際に自宅・勤務先へのご連絡は行っておりません。
申込みの時に、自宅や勤務先(在籍確認)へ確認の電話がかかってきますか?|アイフル公式サイト
在籍確認が必要な場合でも、お客様の同意をいただかない限り実施いたしません。
カードローンやクレジットカードの審査で、原則、勤務先へ在籍確認の電話はせず書面やご申告内容での確認を実施します。
カードローンの審査で勤務先に在籍確認の電話はかかってきますか?|アコム公式サイト
※もし勤務先への電話確認が必要となる場合でも、お客さまの同意を得ずに実施することはありませんので、ご安心ください。
プライバシーを重視するなら、在籍確認の方法を事前に確認し、必要に応じて相談しておくと安心です。
両社とも顧客の事情に配慮した対応を心がけているため、不安な点は遠慮なく問い合わせてみましょう。
アイフルとアコムの審査通過率の違い

申し込んでも審査に通らなければ意味がありません。
消費者金融を選ぶ際は、審査通過率は見逃せない重要なポイントです。
両社が公開しているIR資料から、実際の審査通過率を比較してみましょう。
公表されている審査通過率
アイフルとアコムが公表している審査通過率(新規貸付率)は、アイフルが33.2%、アコムが39.3%となっています。
アコムの方が約6ポイント高く、申込者の約4割が審査に通過しているのに対して、アイフルは約3人に1人程度の通過率という計算になります。
| 会社名 | 審査通過率 | 100人申込時の通過者数 |
|---|---|---|
| アコム | 39.3% | 約39人 |
| アイフル | 33.2% | 約33人 |
この差は決して小さくありません。
初めてカードローンに申し込む方や、審査に不安を感じている方にとっては、通過率が高いアコムの方が心理的なハードルは低いと言えるでしょう。
ただし、通過率が高いからといって審査が甘いわけではなく、あくまで各社の審査基準や申込者層の違いによるものです。
アコムは「はじめてのアコム」でおなじみのため、初めての利用者が多く審査通過率も高く出る傾向があります。
審査通過率から読み取れること
審査に通るかどうかは、年収や勤続年数、他社借入状況など、個人の信用情報によって大きく左右されます。
通過率だけで判断するのではなく、自分の状況を客観的に見極めたうえで申し込むことが大切です。
もし一方の審査に落ちてしまった場合でも、もう一方の会社であれば審査基準が異なるため通過する可能性はあります。
ただし、短期間に複数社へ申し込むと信用情報に影響する可能性があるため、慎重に検討しましょう。
アイフルとアコムの返済方法と使い勝手の比較

借りたお金は必ず返済しなければなりません。
返済方法が充実していて、自分の希望内容に合った方法を選べるかどうかも重要なポイントです。
返済方法の種類には大きな違いはない
アイフルとアコムは、どちらも多様な返済方法を用意しています。
インターネット返済、口座振替、提携ATM返済、銀行振込など、利用者の都合に合わせて選択できるのは両社共通の特徴です。
特にインターネット返済や口座振替なら手数料がかからないため、無駄な費用を抑えながら確実に返済できます。
| 返済方法 | アイフル | アコム | 手数料 |
|---|---|---|---|
| インターネット返済 | ○ | ○ | 無料 |
| 口座振替 | ○ | ○ | 無料 |
| 提携ATM | ○ | ○ | 有料 |
| 銀行振込 | ○ | ○ | 有料 |
アイフルもアコムもコンビニの提携ATMでも利用できるので、どちらが不便ということはありません。
アプリの使いやすさの違い
スマートフォンアプリの使いやすさも、日常的な利用において重要な要素です。
アイフルは公式アプリから借入や返済、利用状況の確認が簡単にできるよう設計されています。
アコムも「myac」というアプリを提供しており、指紋認証や顔認証でスムーズにログインできるなど、利便性が高く評価されています。
- 両社とも専用アプリで借入・返済が完結
- 利用明細や契約内容をいつでも確認可能
- 生体認証でセキュリティも万全
- コンビニATMと連携してカードレス取引もできる
返済日を忘れてしまうことが心配な方は、アプリの通知機能を活用すると良いでしょう。
返済日が近づくと通知してくれるため、うっかり延滞してしまうリスクを減らせます。
返済方法の選択肢や使い勝手については、両社ともに十分なサービスを提供していると言えます。
アプリのアイコン変更機能
プライバシーを重視する方にとって見逃せないのが、アプリアイコンの変更機能です。
アイフルの公式アプリでは、スマートフォンのホーム画面に表示されるアイコンを6種類から選択して変更できるようになっています。
消費者金融のアプリだと分からないデザインに変更できるため、家族や友人にスマホを見られても借入していることが知られにくいという利点があります。
グラフや模様などの、一見すると関係ないアイコンにも変更可能です。
一方、アコムのアプリではアイコン変更機能は提供されていません。
アコムのロゴが表示されたままになるため、ホーム画面からアプリの存在が分かってしまいます。
- アイフルは6種類のアイコンから選択可能
- 消費者金融アプリと分からないデザインに変更できる
- アコムはアイコン変更機能なし
- 家族や友人にバレたくない方はアイフルが有利
借入を周囲に知られたくない方や、プライバシー保護を徹底したい方にとっては、アイフルのアイコン変更機能は有利な点と言えるでしょう。
アイフルとアコムはどちらを選ぶべきか

ここまでアイフルとアコムを様々な角度から比較してきましたが、結局のところどちらを選ぶべきなのでしょうか。
実は明確な優劣をつけるのは難しく、利用者のニーズや状況によって最適な選択は変わってきます。
アイフルが向いている人
アイフルは審査時間の早さと、在籍確認が原則電話なしで完了する点が大きな魅力です。
とにかく早く借りたい方や、職場への電話連絡を避けたい方には、アイフルが適しているでしょう。
- 最短18分の審査時間を重視する人
- 職場への電話連絡を避けたい人
- Web完結で誰にも会わずに借りたい人
- プライバシー保護を最優先したい人
また、アイフルは独立系の消費者金融であるため、銀行グループに属していないという点も特徴です。
審査基準が若干異なる可能性があるため、審査が不安な方はアイフルを試してみる価値があるかもしれません。
アコムが向いている人
アコムは三菱UFJフィナンシャル・グループの一員という安心感があります。
知名度と信頼性を重視する方や、大手金融グループのサービスを利用したい方には、アコムが向いているでしょう。
- 大手金融グループの安心感を求める人
- 全国に店舗が多く相談しやすい環境を望む人
- クレジットカード機能も検討している人
- 長期的な利用を前提としている人
アコムは新規契約数や利用者数でも業界トップクラスの実績があり、多くの人に選ばれ続けているという事実は大きな信頼の証です。
初めてカードローンを利用する方にとって、利用者が多いという安心感は心理的なハードルを下げてくれるでしょう。
両社に共通する注意点
どちらを選んでも、計画的な利用が何より大切です。
実質年率18.0%という数字は決して低くはなく、借りすぎや長期の借入は避けるべきです。
以下のように利息がかかることになるため、できるだけ短期間で完済することを心がけ、無利息期間を最大限活用しましょう。
| 借入額 | 金利18.0%での30日間の利息 |
|---|---|
| 10万円 | 約1,479円 |
| 30万円 | 約4,438円 |
| 50万円 | 約7,397円 |
また、総量規制により年収の3分の1を超える借入はできないため、自分の返済能力を冷静に見極めることが重要です。
どちらを選ぶにしても、返済計画をしっかり立ててから申し込むようにしましょう。
金利や条件面ではほぼ同じ両社ですが、審査時間や審査通過率、企業グループの違いなど、細かな部分で自分に合った方を選ぶことで、より快適に利用できるはずです。
アイフルとアコムの比較でよくある質問
Q1. アイフルとアコムの両方に同時に申し込んでも大丈夫ですか?
Q2. アイフルで借りている状態でアコムでも借りられますか?
Q3. 学生やアルバイトでも借りられるのはどちらでしょうか?
- 実質年率 2.5%~18.0%
- 限度額 1~800万円
- 審査時間 最短3分
- 融資時間 最短3分
| 実質年率 | 2.5%~18.0% |
|---|---|
| 限度額 | 1~800万円 |
| 審査時間 | 最短3分 |
| 融資時間 | 最短3分 |
- 実質年率 3.0%~18.0%
- 限度額 1~800万円
- 審査時間 最短18分
- 融資時間 最短18分
| 実質年率 | 3.0%~18.0% |
|---|---|
| 限度額 | 1~800万円 |
| 審査時間 | 最短18分 |
| 融資時間 | 最短18分 |
- 実質年率 3.0%~18.0%
- 限度額 1~800万円
- 審査時間 最短15分
- 融資時間 最短15分
| 実質年率 | 3.0%~18.0% |
|---|---|
| 限度額 | 1~800万円 |
| 審査時間 | 最短15分 |
| 融資時間 | 最短15分 |