
アコムの審査に落ちてしまうと「なぜ自分だけ?」と不安になるかもしれませんが、実はアコムの審査通過率(新規貸付率)は39.3%と公式に公表されており、およそ6割の人は通っていないのが現実です。
※ 出典:2025年3月期 アコムデータブック
審査で見られるポイントはいくつかあり、「収入が安定していない」、「他社からの借入が多い」、「過去に支払いの延滞がある」などが代表的な落ちる理由です。
また、申込直後に届く「仮審査OK」のメールで安心してしまう人もいますが、その時点では入力情報のみでの簡易チェックに過ぎず、本審査では否決となることもあります。
本審査では提出書類の内容と信用情報が照合されるため、内容にズレがあれば落ちることもよくあります。
この記事では、アコムで審査に落ちる主な理由と、次の申込で通るための対策をわかりやすく解説します。
今回は審査に落ちてしまったとしても、状況によっては再申込や他社借入で借りられる可能性は残されています。
アコムで審査に落ちる理由と落ちる人の特徴

アコムの審査に落ちるのは主に「返済能力が不十分」、「過去の借入で問題を起こした記録がある」、「法律で定められた借入限度を超えている」、「申込情報に誤りがある」のいずれかが原因です。
審査では申込者が毎月きちんと返済できるかを慎重に判断するため、収入の安定性や過去のお金の借り方、返し方が重視されます。
審査落ちの理由を知っておけば、無駄な審査申込を避けられるようになります。
収入や雇用形態に関する理由
収入が少なすぎる、または不安定な場合は審査に通りにくくなります。
アコムは申込者に安定した収入があることを重視しており、以下のような状況だと審査落ちしやすいです。
- 月収が極端に少ない:返済に回せる金額が確保できないと判断される
- 収入が月によって大きく変動:毎月安定して返済できるか疑問視される
- 勤続期間が極端に短い:働き始めて数週間では今後の継続性が不透明
- 収入がゼロ:専業主婦や無職の方は返済の見込みが立たない
正社員である必要はなく、アルバイトやパート、派遣社員でも申込可能ですが、最低でも数ヶ月以上の勤続実績があると安心です。
信用情報に問題がある場合
過去にクレジットカードやローンの支払いを長期間滞らせた記録があると、ほぼ確実に審査落ちします。
信用情報とは、あなたがこれまでどのようにお金を借りて返してきたかの履歴で、信用情報機関という専門機関に記録されています。
アコムはこの情報を必ず確認し、以下のような「金融事故」の記録があれば審査に通りません。
- 61日以上、または3か月以上の長期延滞:返済にトラブルがあったことを示す「異動」が記録される
- 債務整理:自己破産や任意整理など借金を法的に整理した履歴
- 強制解約:延滞が原因でカード会社から契約を打ち切られた記録
- 短期間の複数申込:6か月以内に複数社に立て続けに申し込むと記録が蓄積される
信用情報機関に記録される情報は、情報の書類によって保有期間が異なります。
申込情報は6か月間の保有となっていますが、長期間にわたる返済の遅れなどの事故情報は5年間の長い期間にわたって残ってしまいます。
※ 参考:CICに登録されている信用情報は、どれくらいの期間登録されているのですか?|指定信用情報機関のCIC
総量規制による影響
既に他社から年収の3分の1に相当する金額を借りている場合は、法律上それ以上は借りられません。
総量規制とは貸金業法で定められたルールで、消費者金融やクレジットカードのキャッシング枠の合計が年収の3分の1を超えて借りられないよう制限する仕組みです。
過度な借入れから消費者の皆さまを守るために、年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)。
お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)|日本貸金業協会
例えば年収300万円の人なら、借入総額は100万円までが上限となります。
アコムも消費者金融であるため、この規制の対象です。
既に他の消費者金融から借入があり、その合計が規制の上限に達していれば、返済能力に関係なく新たな借入はできません。
クレジットカードのキャッシングも総量規制に含まれます。
なお、銀行カードローンや住宅ローン、自動車ローンは総量規制の対象外で計算に含まれません。
クレジットカードもショッピング枠だけなら、総量規制の対象外となっています。
申込内容の不備や虚偽記載
申込フォームの入力ミスや嘘の情報を書くと、それだけで審査に落ちる可能性があります。
氏名や住所、勤務先の情報を間違えて入力すると本人確認ができないために審査が進まず、審査落ちとなってしまうこともあるのです。
申込時には特に以下の点に注意が必要です。
- 電話番号やメールアドレスのミス:連絡が取れなくなり審査がストップする
- 収入の水増し:提出書類の確認ですぐに発覚する
- 他社借入額の過少申告:信用情報で正確な金額が分かるため嘘は通用しない
- 勤務先の虚偽申告:疑わしい点があれば在籍確認によって確認される
虚偽記載が判明した時点で審査は中止され、今後の申込も断られる可能性が高いです。
電話での在籍確認を避けたいがために、勤務先をごまかしたいと考えている方もいるかもしれません。
アコムは以下の公式サイトのよくある質問にも書かれている通り、原則として勤務先への電話による確認は行っていません。
カードローンやクレジットカードの審査で、原則、勤務先へ在籍確認の電話はせず書面やご申告内容での確認を実施します。
「お申し込み」に関するよくあるご質問|アコム
※もし勤務先への電話確認が必要となる場合でも、お客さまの同意を得ずに実施することはありませんので、ご安心ください。
電話が必要になったときにも突然勤務先に電話がかけられるのではなく、まずは本人宛に確認の連絡が入ります。
そのときに確認方法を相談しておけば、電話以外での確認ができる可能性もあります。
誤魔化したり嘘の情報を入力せずに、正確な情報を入力することが審査通過の大前提です。
虚偽記載は本審査で落ちる原因になる
申込内容を正しく入力せずに多めにしたり良く見せる形で申告すると、仮審査では通っても本審査で落ちる原因になります。
仮審査は入力内容だけをもとに機械的に判定するのに対して、本審査では入力内容の真偽を書類や信用情報で確認するためです。
たとえば「年収400万円」と書いて仮審査に通っても、本審査では源泉徴収票や給与明細などの収入証明書での確認がされることがあり、入力内容との違いがあれば審査落ちの原因になります。
申込内容におかしな点があると、収入証明書がの提出が求められることがあります。
嘘の申告は通りやすくする方法ではなく落ちる確率を上げる行為となってしまうため、正確な情報の入力が必須となります。
実際に、虚偽記載や申込内容の違いによって、仮審査は通過しても本審査で落ちてしまう人もいます。
アコム融資申込後に仮審査でご契約可能とメール受信直後に審査落ちメールが受信されました。否決原因なんでしょうか?
Yahoo!知恵袋 質問日:2025/10/5
仮審査が通った時点で借入ができると考えてしまいますが、その後の本審査で落ちると計画が狂うことになります。
少ない年収や短い勤続年数でも、正直に申告したほうが結果的に審査を不利にはしないのです。
審査落ち後の再申込に必要な条件

アコムの審査に落ちた後にすぐに再申込しても、結果は前回と同じく審査落ちになる可能性が高いです。
審査に落ちた原因が解消されていない限り、何度申し込んでも通りません。
再申込で審査に通るには最低でも前回申込から6か月程度の期間を空け、その間に収入の安定化や他社借入の返済など具体的な改善を行うことが重要です。
再申込可能になるまでの期間
審査落ち後の再申込は、最低でも6か月以上空けるのが基本です。
申込情報は信用情報機関に6か月間記録されるため、申込情報が残っている状態では前回の審査結果が参照され、再度審査落ちとなる可能性が高くなります。
前回申込から数週間や1~2か月で再審査を受けても、前回と状況が変わっていなければ同じ理由で落とされるだけです。
ただし、6か月待てば自動的に通るわけではありません。
あくまで申込情報が消える期間が6か月というだけなので、その間にアコムの審査基準を満たせるように借入状況を改善しておく必要があります。
同じ条件で申し込んでも通らない理由
アコムの審査基準が大きく変わっているなどがなければ、前回と同じ状態で申込をしてもほぼ審査に落ちることになります。
アコムの審査では以下のような項目を総合的に判断しますが、これらの条件が何も変わっていなければ審査結果も変わりません。
- 収入:転職も昇給もしていなければ評価は同じ
- 勤続年数:数か月経過しただけでは大きな変化にならない
- 他社借入:1円も返済していなければ状況は悪化している可能性も
- 信用情報:延滞解消や返済実績がなければ改善されない
審査のシステムは前回の審査記録も確認できるため、改善の跡が見られなければ結果は変わりません。
状況が変わっていないにも関わらず何度も再申込をすると、むしろ印象が悪くなる可能性すらあります。
再申込時に気を付けたい点
アコムに再申込をするときは、前回と同じように申し込めば通るわけではありません。
審査では「前回落ちた理由が改善されているか」、「申込内容に信頼性があるか」がポイントとなるため、次の3点に注意しましょう。
- 正しい内容で申込をする:年収や勤務先などを良く見せようとして嘘を書くと、信用情報の照合で必ず矛盾が出ます。虚偽と判断されれば即審査落ちになるため、正直に入力することが最優先です。
- 希望額は前回より下げる:前回30万円で落ちたなら、次は10万円や5万円など、確実に返せる金額で申し込むのが無難です。アコムは「最初は少額で様子を見る」傾向が強く、高額申込はそれだけでリスクと判断されます。
- 他社への申込は控える:短期間に複数社へ申し込むと、信用情報に「申込履歴」が並び、審査側から「お金に困って焦っている人」と見られてしまいます。これを避けるため、再申込前後はアコムだけに絞りましょう。
再申込時にはこれら3点に注意して、前回とは違った結果に繋げるようにしてください。
他社審査に通るための確認事項

アコムで審査に落ちたからといって、他のカードローン会社でも落ちるとは限りません。
各社で審査基準が異なるため、アコムがNGでも他社なら通る可能性があります。
ただし闇雲に申し込むと状況を悪化させるため、他社借入状況の確認、希望額の調整、適切なカードローン選びなど、事前準備が不可欠です。
アコムで落ちても他社で通る理由
アコムで審査に落ちたとしても、必ずしもすべての消費者金融で借りられなくなるわけではありません。
なぜなら、各社の審査基準は共通ではなく、見るポイントや重視する割合がそれぞれ異なるためです。
具体的にどの項目を重視するかは公開されていませんが、次のような違いがあると言われています。
項目 | 会社による違いの例 |
---|---|
年収・ 勤務年数 |
安定性を重視する会社もあれば、過去の利用履歴を重視する会社もある |
クレジット履歴 | 延滞があると厳しい会社もあれば、軽微なものなら許容される場合もある |
希望金額 | 少額ならに審査を通す会社もある |
たとえばアコムでは通らなかった人が、プロミスやアイフルではすんなり通ったという事例は珍しくありません。
これは「どこか1社に断られた=すべて無理」というわけではなく、相性の問題とも言えます。
大切なのは「落ちた理由を決めつけず、通る可能性のある会社を選ぶこと」です。
他社で借りすぎていないか確認する
既に複数社から借入がある状態だと、アコム以外でも審査に通りにくくなります。
他社借入が多いと「返済能力に余裕がない」「お金の管理ができていない」と判断されるためです。
- 借入件数:何社も借りていると審査で不利
- 借入総額:年収の3分の1に近いと消費者金融では新規借入が困難
- 返済遅延:過去に1日でも遅れた記録があれば信用情報に残る
借入件数が2件以上あるからといって、審査に通らないというわけではありません。
JICCの統計情報によれば、借入残高がある人のうちの40%弱は借入件数が2件以上となっています。
※ 出典:信用情報に関する統計 | 信用情報について|日本信用情報機構(JICC)指定信用情報機関
重要なのは収入と借入のバランスとなるため、収入に対して借りすぎている場合には、何社かの借入をまとめるなどで件数を減らしたほうが良いでしょう。
希望借入額を必要最低限に抑える
希望する借入額が高いほど審査は厳しくなるため、本当に必要な金額だけを申し込むべきです。
初回申込では10万円や20万円といった少額のほうが、審査を厳しくせずに済みます。
高額を希望すると「この人は大丈夫だろうか」と慎重に審査されるうえ、返済能力の証明としてより安定した収入や勤続実績が求められるからです。
50万円を超える希望額で申込を行うと、どのカードローンでも収入証明書の提出が求められます。
例えば、実際には5万円あれば足りるのに「念のため」と30万円で申し込むと、それだけで審査落ちの可能性が高まります。
限度額とは借りられる上限金額のことで、契約後に増額申請もできます。
まずは少額で契約し、返済実績を積めば後から限度額を増やせる可能性もあるため、最初は欲張らないことが重要です。
アコムの審査に落ちる理由でよくある質問
Q1. 審査落ちの具体的な理由を教えてもらうことはできますか?
Q2. 収入や借入状況に問題がないのに審査に落ちたのですがなぜですか?
Q3. アコムで審査に落ちたら信用情報に傷がつきますか?
- 2025年3月期決算 データブック|アコム(PDF)
- 「信用情報開示報告書」表示項目の説明|CIC(PDF)
- 実質年率 2.5%~18.0%
- 限度額 1~800万円
- 審査時間 最短3分
- 融資時間 最短3分
実質年率 | 2.5%~18.0% |
---|---|
限度額 | 1~800万円 |
審査時間 | 最短3分 |
融資時間 | 最短3分 |
- 実質年率 3.0%~18.0%
- 限度額 1~800万円
- 審査時間 最短18分
- 融資時間 最短18分
実質年率 | 3.0%~18.0% |
---|---|
限度額 | 1~800万円 |
審査時間 | 最短18分 |
融資時間 | 最短18分 |
- 実質年率 3.0%~18.0%
- 限度額 1~800万円
- 審査時間 最短15分
- 融資時間 最短15分
実質年率 | 3.0%~18.0% |
---|---|
限度額 | 1~800万円 |
審査時間 | 最短15分 |
融資時間 | 最短15分 |