カードローンは他社に借り入れがあっても、返済ができる範囲であれば借りられます。
もちろん借りすぎている、収入に対しての借り入れが多すぎるといった場合には話は変わります。
そこで気になるのが、借金まみれだけど新たに借りられるかどうか、という点です。
借金まみれでも借りられるところはある
借金まみれといっても、人によって捉え方が変わります。
「借金〇〇件」といっているわけではないので、人によっては2件あっても借金まみれ、また他の人によれば5件あって借金まみれと表現するかもしれません。
さすがに5件も6件も借り入れがあると審査も厳しくなりますが、そこまで多くなくても自分で「まみれ」と思っているだけなら、返済さえできていれば申し込みは可能です。
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「まみれ」って何なのか
国語の話になってしまいますが、「まみれ」は漢字で書くと「塗れ」、つまり一面にある、たくさんあるような意味になります。
名詞の下に付いて、そのものが一面に汚らしい感じでついていることを表す。また、困った状態であることを表す。
「借金だらけ」と同じようなものです。
ただこれ、やっぱり個人の感覚によるものです。
借金にまみれていると思っているだけかもしれない
例を挙げてみます。
まず一つ目。
年収が600万円とします。
- 住宅ローン:3,000万円
- クレカショッピング:10万円
- 銀行カードローン:50万円
- 消費者金融:30万円
どう思いますか。
並べると4件の借り入れやカードの利用があり、パッと見ると借金まみれにも見えなくもないです。
まみれているように見えますが、じつは審査の大きな基準となる総量規制には大した影響は与えません。
見た目は借金まみれじゃなくても厳しい場合も
次に二つ目。
同じく年収が600万円とします。
- 消費者金融A社:100万円
- 消費者金融B社:100万円
一つ目と比べると借り入れ件数は半分、一件あたりの金額が大きいのでインパクトが強いですが、借金まみれというには件数が少ないです。
このケース、これから消費者金融の審査を受けても通りません。
追加で借りるのはほぼ確実に無理です。
借り入れ総額でも住宅ローンを抱えている一つ目の例のほうが圧倒的に借金まみれと言える状況で、それでもカードローンの審査においては一つ目のほうが有利なのです。
総量規制に含んでいるかどうか
これには総量規制が大きく関係しています。
総量規制については別のページでまとめているのでここでは軽く触れる程度にしますが、簡単に言えば
- 消費者金融からの借り入れは年収の3分の1まで
- 総量規制に含める借り入れは貸金業者のものだけ
ということです。
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年収600万円で30万円の借り入れのみ
となるのに対し、二つ目のケースでは
年収600万円で200万円の借り入れ
となってしまい、年収の3分の1に達しているのでもう消費者金融からはお金が借りられません。
見た目で借金にまみれているのは前者なのに、カードローンの審査における借金まみれ度からすると後者となるのです。
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銀行からの借り入れやクレカのショッピング枠は含めず、消費者金融からの借り入れ総額が年収の3分の1までいっていれば、それはもう正真正銘の借金まみれです。
ここから新たに借りるのは無理です審査には通りません。
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借り入れの件数はあっても年収の3分の1まで余裕がありまくるなら、借金まみれと思っているのは自分だけです。
ここから新たに借りることもできます。
ただ、だからといってホイホイと新たな借り入れに飛び付くのも考えものです。
本当の借金まみれになっちゃうかもしれない
上に挙げたのは、あくまでカードローンの審査における借金まみれかどうかってだけです。
総量規制に含まないだけで銀行もクレカのショッピングも当然ながら借金であり、今後の返済も必要になります。
それ以上に借りてしまえば今後の返済はさらに重くなるので、総量規制の面で借金まみれじゃないならまだ借りても大丈夫、ということではありません。
そこから無計画に借りれば、それこそ本当の借金まみれのできあがりです。
借金がある状態で新たにお金を借りるなら
この長い人生、借金があっても、カード利用があっても、新たにお金を借りなければならない状況も出てきます。
そんなときは、新たに借りたところはなるべく早くに完済ができるように、しっかりとした計画を立てることが重要です。
- 借りる金額は必要最低限の少額に
- 無利息サービスを最大限に活用する
- 毎月の返済額に上乗せをして入金をする
など、とにかく増やしてしまった借金をそのまま抱えないようにすることが大切です。
借り換えで借金まみれからの脱出
重要なことを書き忘れていました。
借金まみれがどうこう以前に、他社で借りている方が新たにお金を借りる場合は、それまでの返済がしっかりとできていなければなりません。
正常な返済履歴がないと審査は確実に通らないので、返済がしっかりとできている方のみの申し込みとしてください。
遅れや不足入金のない履歴があれば、借り換え目的でも借りられる場合があります。
借り換えができれば今よりも好条件で借りられ、今後の返済が楽になる可能性も出てきます。
借金まみれからの脱出には借り換え、おまとめの利用が良いです。
借金まみれからどう逆転するか
借金が増えてしまった場合に脱出、逆転をするには以下の方法しかありません。
- 頑張って1件でも早めに完済をする
- 借り換えで高い金利を潰す
- おまとめで借り入れをまとめる
ボーナスや何らかの臨時収入があった場合に、自分で使う欲を抑えてとにかく1件でも完済をすればかなり楽になります。
それが難しい場合には、好条件への借り換えで金利が高い借り入れを少しでも潰すのも大きな効果があります。
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借金返済は1件なくなるだけで信じられないぐらいに余裕が持てるので、借金まみれからの脱出ならとにかく負担の大きな1件を完済する、借り換えることが重要です。
おまとめができれば借金まみれからの逆転も見えてくる
収入がある程度のレベルで安定しており、それまでの返済履歴も良好なようであれば、低金利のカードローンへの一本化、おまとめが利用できる可能性があります。
めちゃくちゃ極端な例ですが、
借り入れ 金額 |
金利 (実質年率) |
毎月 返済額 |
---|---|---|
5万円 | 20.0% | 4,000円 |
5万円 | 18.0% | 2,000円 |
10万円 | 18.0% | 4,000円 |
30万円 | 18.0% | 11,000円 |
50万円 | 18.0% | 13,000円 |
こんな借金まみれの状態から、もしかしたら
借り入れ 金額 |
金利 (実質年率) |
毎月 返済額 |
---|---|---|
100万円 | 9.0% | 20,000円 |
こんな好条件にまとめられる可能性があるのがおまとめです。
ここまでまとめられれば大逆転といってもいいのではないでしょうか。
【注意】これは分かりやすくするために極端な例を書いているだけで、おまとめをすれば必ずこうなるというわけではありません。
借りたものは返すしか脱出の術はない
借金まみれから脱出をしたい、逆転をしたいと、怪しいものに手を出すともう終わりです。
そんなことで借金まみれから脱出ができていたら、世の中に借金まみれの人はいなくなっているはずです。
自分で借りたお金、自分で作ってしまった借金は、返すしか脱出する術はありません。
それをどう返すかが、借金まみれから脱出できるかどうかということです。
借金の整理はあまりおすすめできない
「借金まみれ 脱出」などで検索をすると、債務整理をすすめる情報がよく出てきます。
たしかに債務整理をすれば借金返済は多少は楽になるかもしれませんが、自己破産をしなければ借金の返済がなくなるわけではありません。
特に多く行われる任意整理では結局は数年間、返済をしていくことになります。
デメリットもかなり大きいので、個人的な経験から言っても債務整理、特に任意整理はおすすめはできません。
もう既にお金が回らなくなっている、返済ができなくなっているなら別ですが、今はまだ返済ができているなら債務整理を考えるのはちょっと待ちましょう。
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このあたりのことはそのうちまとめられればと思います。
今はまだ借金にまみれていない方へ
もうこんなことを言ってもどうにもならない方もいるかと思いますが、一番良いのは借金まみれなどと気にすることがないようにする、に尽きます。
カードローンやキャッシングを利用するとしても借りすぎには注意をし、必要最低限の借り入れだけに留めればそう簡単には借金にはまみれません。
どうしても追加でお金が必要になったとしてもすぐに返すようにすれば、借金の件数も簡単には増えないでしょう。
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何だか最近はあまり見かけなくなった気がしますが、やっぱりカードローンやキャッシングは
「ご利用は計画的に」
なのです。
もしこれから借金があるけどお金を借りるというのであれば、計画を持って使うようにしてください。