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過去に放映されていた、とある消費者金融によるチワワのCM。

何年も前のCMのため、今でも印象に残っているという方も少なくはなくても、どこのカードローンだったか、どの消費者金融だったかという記憶も曖昧になっている方もいるかもしれません。

アコムだったかアイフルだったか、「ア」から始まるところだということは覚えていてもどちらか分からないという方、正解はアイフルです。

アコムではありません。

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「どうする?アイフル!」のチワワ

チワワのCMはアイフルによる「どうする?アイフル!」です。

アコムは今の昔も「はじめてのアコム」のお馴染みのリズムとフレーズを使っており、アイフルは今でこそ別のCMになっていますが、過去にはチワワを使ったCMを放映していました。

チワワと主に父親役の俳優によるストーリー仕立てのCMです。

恐らく最初のものが、ペットショップでチワワが売られており、娘がチワワを欲しがりますが父親はそこまで興味がなそうな雰囲気。

それでもチワワがつぶらな瞳で訴えかけることで、父親はチワワのいる楽しい生活を妄想してしまいます。

次第にチワワが欲しくなり、それでも手持ちが足りないのでアイフルで借りてチワワを買うか・・・というような内容を連想させるものです。

次回以降も物語は繋がっている

次回のCMでも物語は繋がっています。

次のCMは、娘の結婚式に来ていくタキシードをウィンドウで見かけますが、父親は「レンタルでじゅうぶん」と突っぱねます。

これも手持ちがない、お金がないためにレンタルでじゅうぶんということにしているはずです。

しかし、その横には同じデザインの、ペアルックのチワワのタキシードも売られています。

自分のタキシードはレンタルで良くても、チワワ用はレンタルはできません。

チワワと同じタキシードを着て結婚式に出ることを妄想してしまいますが、でも手持ちがない・・・となったときに、「どうする?アイフル!」なわけです。

その次は、CMの中でのTVCMでチワワがスノーボードをしており、そのCMを見たチワワがアイロン台の上に乗ります。

板を買うにもお金がかかる、でも手持ちがない・・・で、「どうする?アイフル!」です。

CM内容のインパクトもそうですが、改めて振り返ってみると非常によくできたCMだったなと感じます。

途中から借りることを強調しなくなった

アイフルによるチワワのCMは、何かをしたいけどお金が足りない、どうする?ってなったときにアイフルで借りようという流れでした。

お金を借りる行為や描写はCM内に一切含まれておらず、お金という描写もありませんが、誰が見てもそうイメージできるものです。

生活に困って借りるというようなイメージをさせるものではないので、カードローンによる借金としてはマシな分類に入るものでもあります。

しかし、やはりこれは色々と問題があったようで、途中からは何かをしたいけどお金が足りない、だからアイフルというストーリーではなくなりました。

計画を強調するようになったTVCM

代わりに強調されることになったのが、「確認」や「計画」、「バランス」といった部分です。

CMにチワワは出てきますが、例えば父親役の俳優がチワワ用の部屋にペンキを塗っている際、部屋の四方の床から真ん中にかけてペンキを塗ってしまったため、真ん中部分に自分が取り残されることになってしまいます。

どうにもならなくなった父親に対して、チワワが「事前にしっかり計画しましょう。」というプラカードを首からかけて登場します。

他のCMでは、「うたの会」に出席する際に場違いな恰好で行ってしまい、チワワが「事前にしっかり確認しましょう。」と訴えかけます。

また他のCMではマッチョに憧れて体を鍛えますが、上半身だけを鍛えてしまったために体のバランスがめちゃくちゃ悪くなり、「バランスを大切に。」とプラカードをかけてチワワが登場します。

このように、アイフルによるチワワのCMも時代の流れに合わせて少しずつ変化をしていったのです。

この時代は色々なCMがあった

アイフルのチワワCM時代は今とは何もかもが違いました。

最も大きな違いと言えるのが貸金業法で、当時は総量規制もなく年収の3分の1を超えて借りている方も多かったものです。

金利に関してもいわゆる「グレーゾーン金利」時代であり、当時のアイフルの金利である実質年率はCM放映当初が21.50%~28.835%、途中から12.775%~28.835%です。

今のアイフルの実質年率は3.0%~18.0%なので、当時の金利がいかに高かったか分かります。

今では上限金利も以下のようにしっかりと定められたので、いくらか安心して利用ができるようになっています。

消費者金融全盛の時代

この頃は消費者金融の黄金時代であり、各社とも様々なインパクトのあるTVCMを放映していました。

チワワCMではないアコムも、チャント星人(途中からハッキリ星人に変更)による「地球よってく?」「ラララむじんくん」が今でも印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

少し後に話になりますがプロミスは「黄色い看板プロミス」のCMをやっていたり、今ではなくなってしまった様々な消費者金融もCMを放映していたほどです。

世の流れとともにTVCMも意味が分からないものに

アイフルによるチワワのCMも、アコムによる「ラララむじんくん」にしても、プロミスの「黄色い看板」にしても、借りること、借りられるところがあることをイメージさせるものです。

しかし、消費者金融による借金が社会問題になりつつあった頃から、消費者金融業界の自主規制のようなもので、こういった借りること、契約機があることを連想させるようなCMをやらなくなりました。

その結果、よく分からないCMであふれることになり、その流れは今でも続いています。

それでも今はだいぶマシになったものです。

というより、今ではもはや借りることを前面に押し出す必要もなくなったと言えるのかもしれません。

アイフルと聞けば消費者金融である、お金が借りられるところであるというのは誰でも分かりますし、それはアコムでもプロミスでも、SMBCモビットなどでも同じです。

わざわざイメージが悪くなる可能性がある借りること、借りられることをTVCMでやらなくても、アイフルであればアイフルという名を、アコムならアコムという名を、とにかく知ってもらえば良いのです。

知ってもらえれば最初の選択肢になる

もしお金に困ったとき、カードローンで借りようかなと思ったとき、どこで借りるかとなれば、まず思い付くのは最もイメージに残っているところとする方も少なくありません。

アコムが消費者金融の中でも強いのは昔から「はじめてのアコム」のリズムとフレーズでCMをやり続けているからでもあり、お金を借りる=アコムというぐらいに定着しています。

アイフルはチワワをやめたとは言っても「愛はあるんか?」のCMが話題ですし、お金を借りる=アイフルと考える方も増えている印象すらもあります。

チワワCMをやらなくなったアイフルは、今も昔もTVCMがうまいのかもしれません。

借りるときのCMという選び方

消費者金融は、金利や限度額、審査時間や融資時間ですら大きな違いがなくなっています。

金利は下限、限度額は上限であれば多少の違いはありますが、どうせ借りるときに適用されるのは上限金利で、限度額は数十万円ほどです。

それであれば比較をする意味がなく、審査時間も融資時間も多少の違いはあっても、最短でその日のうちという点にも違いはありません。

消費者金融同士での比較ができないとなると、選び方はイメージだったりということになります。

いかに印象付けるか、覚えてもらうかを各社ともCMで頑張っているため、消費者金融を選ぶ際、カードローンを選ぶ際には、「あのCMが良いから」という理由で選んでみるのも良いでしょう。

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